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ある日、犬の仮面を被ってヒーロー活動を始めた女子高生→昇り詰めた先は…友達も感嘆【漫画】

海川 まこと 海川 まこと

学生時代、クラスに少し変わった子がいたことはありませんか。最初は距離を置いていたのに、気づけばその変わった性格に影響を受けて惹かれてしまうことも…。みりこさんがX(旧Twitter)に投稿した『犬の仮面をつけた女子高生がヒーローになる話』は、犬の仮面を被ることを決意するちょっと変わった女子高生イヌコの話です。

物語は女子高生のイヌコが「犬の仮面を被って正義の味方になる」と友達に告げるところから始まります。友達は引き気味に対応しますが、後日現れたイヌコの手にはたくさんの荷物が。話を聞くとお婆さんを助けたり、転んだ子に絆創膏をあげたり、八百屋さんのりんごを片付けたりするうちに、たくさんのお礼の品をもらったのだとか。

また街を歩くと「犬のお姉ちゃん」と街の人に声をかけられ、すっかり街に馴染んでいる様子です。さらに、水中眼鏡にも犬の耳をつけてプール仕様にカスタマイズし、溺れかけた人を高速犬かきで救出するという活躍ぶりまで見せます。

学業面でも学年1位の成績を取り、生徒たちに勉強を教えて感謝されていました。さらに別の日には文化祭の主人公になりユニーク賞を受賞します。そして体育祭にはイヌコのファンクラブもできるのでした。

その後、イヌコと友人は進路に悩む時期に差し掛かります。イヌコは「なりたいように生きる」と静かに決意を語り、その言葉を聞いた友達は強く心を動かされました。そして自分は映画監督になって“イヌコ”の映画を撮るという将来の夢を語るのです。

そして時は経ち、社会人となった友達はイヌコに語った夢の企画書を提出しますが、採用は厳しく没になりかけてしまいます。そこへ突然、首相官邸から電話が入り、日本初の女性総理のドキュメンタリー制作依頼が舞い込みました。その時ラジオから「日本初の女性総理誕生」のニュースが流れ、友達は静かにイヌコが総理大臣になったことを悟ります。そして「やっぱりあいつはすげえわ」とつぶやくのでした。

同作について、作者のみりこさんに詳しく話を聞きました。

総理大臣になる展開は「なりたいように生きる」姿勢を表現

ー“犬の仮面を被った女子高生”の設定はどのように生まれたのですか?

高校時代、友達が学校にいきなり犬のアイマスクを持ってきたのが始まりです。実際にはヒーローになるわけでもなかったのですが、漫画と同じくファストフード店には行きました。時が経って、漫画のアイデアを練っている時に、その経験をもとにネタを作ってみたら楽しいかも?と思ったのがきっかけです。その友人とは今でも付き合いがあり、漫画についても許可済みです。

ーイヌコが最終的に“日本初の女性総理大臣になる”のは最初から決めていた?

物語の中で決まりました。最初は普通の大人になって、子供に二代目イヌコを託すと言うようなラストを考えていたのですが、書いていくうちに「イヌコさんはこれでいいのか?」と悩みました。そこで前述の友達に詳細は伏せて「ぶっ飛んだラストと現実路線、どっちがいい?」と聞いたところ、イヌコさんなら!と前者を選んだので、このようなラストになりました。

ーこの作品で伝えたかったメッセージを。

進路相談の話の回でイヌコが言う「なりたいように生きる」姿勢を貫くことかなと思います。イヌコの根底には「人が好きで、役に立ちたい」→「人に愛される人間になりたい」と言う思いがあり、正義の味方活動をスタートさせています。それを突き詰めたら、この結末に辿り着きました。

<みりこさん関連情報>
▽X(旧Twitter)
https://x.com/rkare_ota

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