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アメリカ在住医師、看護師さんが着ていた「放射線防護服」に驚き「まるで、耳なし芳一みたい」

竹中  友一(RinToris) 竹中 友一(RinToris)

「看護師さんが耳なし芳一みたいな放射線防護服を着ていました」

こんな言葉とともにXに投稿したのは、アメリカのボストン在住で、心臓外科指導医をされている月岡祐介さん(@TsukiokaYusuke)。

ある日、日本の怪談話を彷彿とさせるような場面を目撃しました。それは、院内で看護師さんが着用していた放射線防護服。

衣服全体にあしわれている漢字の文字が、まるで『耳なし芳一』のようだと月岡さんは感じたといいます。

『耳なし芳一』とは、本年度後期のNHK連続テレビ小説「ばけばけ」でも注目を集めるギリシャ生まれの作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)氏が手がけた有名な怪談。

「盲目の琵琶法師・芳一が、夜な夜な貴人たちの前で“平家物語”の一節を演奏をすることになったものの、実はその者たちは滅亡した平家の怨霊であった。そのことに気づいた住職は芳一の全身に写経をほどこし、彼を救おうとするが――」といった内容のお話です。

たしかに、防護服の全体に漢字があしらわれている様相は、体にお経の文言が書かれた芳一のように見えてしまいますね。

そんな職場でのちょっと面白い風景をX(旧Twitter)で公開した月岡さん。リプ欄にはたくさんの反響がありました。

「法力で放射能を防ぐわけですね」
「なんか普通のプロテクターより防護効果高そうにみえますね」
「夜中の緊急オーダーのときに初めて見たら、叫ぶ自信しかないですww」
「柄が入った防護服って初めて見た」
「そちらの放射線防護服は色んなデザインがあるのですね」
「これ個人購入したんでしょうか…??それとも病院の費用で?」

なお、「看護師さんの耳はありましたか?」と尋ねる方もいました。物語の最後で、芳一は住職が耳にお経を書くのを忘れてしまったために、平家の亡霊によって両耳を引きちぎられてしまいます。そのことを受けてのナイスなコメントですね。

月岡さんに聞きました。

――このような漢字が書かれた服は、アメリカではよく売られているのですか?

月岡さん:初めて見ました。

――リプ欄でも質問がありましたが、防護服は院内で準備されるのですか?それとも看護師さんの自前? 

月岡さん:防護服は病院で共同購入するのですが、その時にカタログを渡されてその中から選びます。

――この看護師の方は漢字がお好きなのでしょうか?

月岡さん:(看護師は)フィリピン人の方だったのですが、好きだと言っていました。ジャッキー・チェンの映画に登場する強い僧侶のような雰囲気で似合っていました。

  ◇  ◇

アメリカで医師をされている月岡さん。現地の人々のなかには、『ナルト』や『ドラゴンボール』のような日本の漫画・アニメが好きという方や、「日本を訪れたら、凄く綺麗で楽しかった」と言ってくれる方も多いそうです。

遠い異国の地でも、日本の文化に触れられる機会はそれなりにあるようですね。

■月岡祐介さんのX(旧Twitter)はこちら
 →https://x.com/TsukiokaYusuke

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