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秋田市内では犬の散歩も通勤通学も命がけ…街なかにも出没する「熊」に怯え、「クマダス」で確認する恐怖の日々、いつまで続く?

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

秋田市内で4歳になる柴犬の女の子、マヤちゃんと暮らす飼い主、maya (@sleeping_maya)さん。人懐っこく、旅先でもすやすや眠れる穏やかな性格のマヤちゃんの可愛い様子を日々、X(旧Twitter)に投稿している。

そんな飼い主さんが先日、愛犬との朝夕の散歩時の「大きな不安」についてXに投稿した。

「『クマダス』をこまめにチェックしないと怖くてお散歩にも行けない。今朝はいつものお散歩ルートに熊が現れていたので、別の公園へ遠征しました(涙)。いつまで続くだろ…」

mayaさんが散歩前にチェックする「クマダス」とは、秋田県が開発したツキノワグマ等情報マップシステムのこと。マップ化された秋田県内の熊の目撃情報や人身被害情報を受信・確認するだけでなく、自身でも投稿が可能だ。

いつものお散歩コースに「熊」出没情報の恐怖…

秋田県内では今年度、ツキノワグマによる人身事故の件数が過去最多を更新。

秋田県庁が公式HPを通して、「季節を問わず、いつでも・どこでも・誰でもクマに会う可能性がある」「積極的に人に接近するクマによる事故が発生している」と警告を行う中、先日も能代市にある「イオン」店内に熊が侵入。

秋田県庁から約3kmの場所にある「ハローワーク秋田」前にも熊が出没するなど、人や車を恐れない「アーバンベア」が街なかにあふれ出している状況だ。

マヤちゃんの飼い主さんが住むのは秋田市内の住宅街。普段の朝の散歩コースは、秋田県庁やビルが建ち並ぶ官庁街の大きな運動公園。

人や車の往来も比較的多く、小中学校やショッピングセンターなどが近くにあり、東京都内でいうところの代々木公園や駒沢公園のような、犬飼いさんたちにも人気のお散歩スポットだ。

「最近まで、官庁街の公園は熊の出没情報がなく、秋田市内の他のエリアに住むわんちゃんと飼い主さんたちも遠征でお散歩に来ていました。ちょうど今回の投稿をした2日前の朝、いつもの公園でたまたますれ違った犬のお散歩中の方から、『熊がこの近辺に出たみたいで、公園でもアナウンスしてたよ』と教えてもらったのをきっかけに、クマダスをいつもより頻繁に開くようになりました。

投稿当日も、いつも通り朝6時30頃に出かけようとした際、『一応チェックしよう』とクマダスを開いたところ、まさにマヤとの散歩ルートに3件ほど熊出没のマークがありました。目撃時間がこの日の朝の6時20分、6時25分と出没情報が記載されていたので、急遽クルマで別の公園に行き先を変更し、30分ほどですぐに戻ってきました。普段のお散歩時間の半分の時間です」(mayaさん)

秋田の「熊問題」を通して、身の回りの環境や暮らしを考えるきっかけに

「熊さんに、森の方が安全だよと伝えたい…」と、Xに投稿していたマヤちゃんの飼い主さん。

秋田市内では現在、熊出没による外出の自粛や配送業務の制限など、生活に関わるさまざまな面で警戒が強いられる状況だという。

「人やペット、農作物への被害、突然の休校、通学などの送迎、自衛隊や警察の出動、商業地での人手の影響(特に夜)、自動ドアの手動への切り替えなど、熊の出没による影響は大小さまざまな場面で同時進行で起きています。

秋田県の事例が突出していますが、他県でも今年は多いようですし、身の回りの環境や暮らしを考えるきっかけにつながるという意味でも、多くの方々に熊問題に対して関心を持ってもらえたらいいなと思います」(mayaさん)

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