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秋田市内では犬の散歩も通勤通学も命がけ…街なかにも出没する「熊」に怯え、「クマダス」で確認する恐怖の日々、いつまで続く?

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

極論が飛び交う「熊を殺すな」「熊を絶滅させろ」

熊の捕獲や調査などをてがける鳥獣害問題の専門家に聞いたところ、報道上は「駆除」の文字が目立つが、実際は街なかに出没した熊の「危険度」を段階によって慎重に判断しており、多くの場合、捕獲後は山に返すなどの措置が取られているという。

「特にSNS上では、(熊を)殺せ・殺すなの論争を目にする機会が多いですが……正直なところ、熊が街中や住宅地にまで出てくる今の状況は怖いですし、毎日がストレスの連続です。それと同時に、人間と熊がそれぞれの生活圏でうまく共存できる方法って何だろうと常々考えてもいます」(mayaさん)

「熊さん、冬ごもりして」

今回の投稿に対して、「こんな状況なのだから犬の散歩くらい我慢したら?」といった極端な意見も見受けられたが、動物の愛護及び適正な飼養に関する必要な事項として、「運動は犬種に応じて1日2回以上行うこと」「犬又は猫を1日3時間以上運動スペース内で自由に運動できる状態に置くこと」などが義務づけられている。

本来であれば、11月下旬以降は熊が巣穴にこもって活動を休止する「冬ごもり」の時期だ。

長らく続いた猛暑の日々も過ぎ、犬も飼い主も安心して散歩が楽しめるところだが、暖冬や熊の行動の変容(農作物やゴミ、野生動物や飼い犬を狙う)などから、冬の間も活動し続ける個体の発生が懸念されている。

マヤちゃんの飼い主さんは当面の対策として、「クマダスのこまめなチェック」「お散歩時間の短縮」「街なかでのお散歩時も『クマ避けの鈴』をつける」「なるべく飼い主が2人体制で散歩する」「お散歩時だけでなく、自宅の庭に出る際も周囲を警戒する」「運動量が少なくなった対策として家の中で一緒に遊ぶ」を心がけていくそうだ。

◼︎ツキノワグマ等情報マップシステム「クマダス」

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