「筆談ホステス」として話題となった元東京都議で、今夏に行われた参院選に自民党から出馬して落選した斉藤里恵さん(41)が、銀座のクラブ「昴」に入店したことを報告しました。
斉藤さんは、「皆さまへ ご報告申し上げます」と書き始め、「このたびご縁をいただき、銀座のクラブ『昴』へ入店いたしました」と赤いレース柄のドレスを身にまとった写真を公開しました。続けて、「21歳の頃、『ル・ジャルダン』にて銀座の世界へ足を踏み入れ、その後、『昴』にもご縁をいただきました」とつづり、「出産を経てからは、しばらく政治の世界に身を置き、今夏の参議院選挙に立候補させていただきました。多くの学びと経験を得ることができた一方、結果としては叶いませんでしたが、人生の節目として、自分自身と深く向き合う大切な機会となりました」と振り返りました。
その後、「政治の道を完全に手放したわけではございません。けれど今は、人と人とのつながりを、より身近な場所で丁寧に紡いでいきたいという想いが強くなり、再びこの銀座の地で働くことを決意いたしました」とかつて縁のあったクラブに入店した経緯を明らかにしました。
また「『昴』は現在オーナーが代わられましたが、長年銀座を支えてこられた高田律子ママ(旧・昴オーナーママ)のお心遣いにより、こうして再びご縁をいただくことができました。律子ママの想いが大切に継がれている『昴』で、あらためて銀座の空気に触れながら、一歩ずつ歩んでまいりたいと思っております」と決意を述べました。
最後に「15年という歳月を経て、再びこの地に戻ってこられたこと、心より感謝申し上げます。移ろう時代の中でも、銀座という街が持つ“品格”と“あたたかさ”に、あらためて胸を打たれております。かつてより少しだけ深く、静かに人と向き合う自分でありたいと願いながら、日々を丁寧に重ねてまいります。お近くにお越しの際は、ぜひお気軽にお立ち寄りいただけましたら嬉しく存じます。あらためまして、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます」と締めました。
斉藤さんは、1歳の時に髄膜炎により聴力を完全に失いました。しかし、銀座の高級クラブ勤務時に、筆談を生かした接客で話題になり、自叙伝「筆談ホステス」を出版。ベストセラーに選ばれ、2010年に女優の北川景子さん主演でドラマ化されました。また出産後はシングルマザーとして子育てをしながら政治活動に奔走。東京都北区議会議員を経て東京都議会議員を務め、今夏の参院選では自民党比例代表で出馬して落選しました。