東京都内のある銭湯が入浴客の身勝手な行為により災難に見舞われました。客が洗い場でカラーシャンプーを使い、白いタイルが赤い染料で汚れてしまったのです。ネット上では「非常識」「神経を疑う」「掃除する人のこと考えないのかな」などの声が上がっています。
銭湯、ホテル、スポーツジムでも
通常、毛染め剤やカラーシャンプーは自宅で使うもの。染料が周囲につかないように、周辺の物に覆いをしたり、あらかじめタイルや壁を濡らしたり、準備が必要です。
こういった事前準備が面倒だからか、自宅が汚れるのを嫌ってからか、公共施設などでの毛染めはあとをたたないようです。
全国の入浴施設などでは、目立つ場所に「毛染め禁止」「カラーシャンプー禁止」などの張り紙を掲示しているところも。また、ホテルなどの宿泊施設では、利用規約に「ホテル内での毛染めの行為を禁止」「館内での毛染めはご遠慮ください」などと明記しているところもあります。SNSの投稿の中には、「スポーツジムの風呂でも毛染めしてる人いたわ」といった目撃談もありました。
SNS上では「家の風呂が汚れるのが嫌だからって、よそでやらなくても」「自分の家が汚れなければどうでもいいのか」「非常識」「神経を疑う」「掃除する人のこと考えないのかな」「ちょっと考えたらわかりそうなものを」「こすったら落ちるとかそういう問題ではない」などの声が上がっています。
メーカー「時間が経過すると落とせません」
カラー剤を販売する複数のメーカーでは、「お風呂場、洗面台などに長時間付着すると、染料が定着してしまいます」「付着したらすぐに洗い流すか、ふきとってください。時間が経過すると落とせません」などと注意を呼びかけています。
また、日本ヘアカラー工業会の公式サイトでは「ヘアカラーが衣服、床、じゅうたん、壁、洗面台、浴槽などについたとき、どうすれば汚れが落ちますか?」という問いに対し、「素早く拭き取り、石けん等で洗い流してください。時間が経過すると着色は落とせなくなります。また、材質によってはすぐに拭き取っても落とせないことがあります」と回答しています。
自宅以外での身勝手な毛染め。あなたはどう思いますか。