作家・岸田奈美さん、結婚相手は副住職かつ舎弟!?ダウン症弟の〝ダメ男〟を見抜く審査も合格【新婚さん】

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10月12日放送の「新婚さんいらっしゃい」より、岸田奈美さんと夫(C)ABCテレビ
10月12日放送の「新婚さんいらっしゃい」より、岸田奈美さんと夫(C)ABCテレビ

お笑い芸人・藤井隆さん、タレント・井上咲楽さんが司会を務める、ABCテレビ・テレビ朝日系「新婚さんいらっしゃい!」(毎週日曜午後12時55分~)の12日放送回は、作家・岸田奈美さんが登場します。

奈美さんが中学生の時、父親が急逝。4歳下の弟はダウン症で知的障害があり、高校時代には母親が車いす生活となりました。そんな亡き父との思い出と、母や弟との愉快な日常を描いたエッセイが2020年、初の著書「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」として発売され、大きな話題なりました。テレビドラマ化されると、泣きながらも笑ってしまう作品として注目を集め、2023年度ギャラクシー賞奨励賞を授賞しました。

初対面は「むっちゃ汚いアフロ」

夫妻が結婚したのは、2023年5月。夫は実家のお寺で副住職を務めています。出会いはコロナ禍の2020年。妻の友人が「めちゃめちゃ面白いお坊さんがいるから」と、オンライン飲み会を開いたこと。パソコンの画面越しに見る夫は「むっちゃ汚いアフロ」で、お坊さんには全く見えなかったといいます。当時、夫は京都で、妻は東京。しかし夫は、寺を継ぐ前に「東京で大恋愛がしたい」と、煩悩まみれの野望を宣言!男女100人ずつが共同生活を送るソーシャルアパートメントに引っ越すことを決めていたそう。

初めて2人で会ったのは、地元が神戸だった妻が、夫のお寺へ遊びに行ったときのこと。その際、夫が羽振りのいいベンツなどではなく、ズタボロの軽自動車で現れたことに、妻は人柄の良さを感じました。しかし大きなムカデに噛まれたとかで、片腕がパンパン…。「“東京”みたいな人がタイプだった」という妻には、男性として見られなかったといいますが、一方の夫は妻に対し、「明るく面白くかわいらしい」と好印象を抱きました。

「1カ月間住ませてください」と懇願され

その後、夫は実際に東京へ。妻宅で友人たちと食事会を開いた深夜、夫だけが帰らず、なんと「1カ月間住ませてください」と懇願!実は例の共同生活、200人中100人はネズミ講の会員だったのだ。そのことが初日で判明し、もう誰も信じられないと夫は疑心暗鬼に…。しかしワンルームに住む妻は、当然ながら「イヤどす」と一蹴。そこで夫はあろうことか、「お坊さんに屋根を貸せば徳が積める」とプレゼン! 妻はもう面倒になりつつ、作家という人気商売は妬みそねみもあるかも…と、徳を積もうと決意します。

こうして恋愛関係にならない約束で居候が始まるも、3日後に夫が告白!料理のできない夫に、ハンバーグづくりを丁寧に教えてくれたことが決め手になったといいます。しかしそれは単なる姉力で、生まれたてのヒヨコのように恋愛対象を私だと思い込んでいるだけだと妻は諭します。

後日、一緒に散歩をしたとき夫に撮られた写真が、自分でも「かわいい」と思える映りだったことに気付いた妻。容姿に自信がなく、写真も嫌いだった妻が、夫の前では心を許し楽しそうに笑えていることがわかり、交際を決意します。

ダメ男を見抜く弟の審査はいかに

が、すぐさま事件が―。母が心臓の感染症にかかり、8割の確率で亡くなると言われてしまいました。妻は関西に帰り、母の見舞いや弟の福祉の手続きに奔走。自分のことで精いっぱいだったが、夫はすべてついてきてくれました。母が手術室に入る際、5分間だけ面会がかなったが、言いたいことが何も言えず、妻は悔し泣き。そんな中、「何も言わなくても通じ合うことはあるから」という夫の言葉に救われ、母も無事、回復できました。

結婚の決め手となったのは、妻の弟。ダメ男を見抜く力がすごいらしく、昔から妻が会わせてきた外面だけいい男たちとは、目も合わせず挨拶もしませんでした。にもかかわらず夫には、会った瞬間、「喉渇いた。コンビニ一緒に行こう」と意気揚々。帰ってくると夫は片手に飲むヨーグルトを掲げ、「買ってくれた!」と大喜び!どうやら弟は「おごったるわ」と先輩風を吹かせたらしく、夫は彼の舎弟として家族の一員に加わったのだそう。

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