「一瞬、彼岸花に見えませんか?」
こんなポストをされたのは洗濯バサミフォトグラファー・岡本なう(@okaphotoart)さん。
赤い花が鮮やかに咲くその写真は、よく見ると洗濯バサミでできた作品。驚きと感嘆の声が広がりました!
「最初本物の彼岸花かと思った!」
「洗濯バサミって分かって二度びっくり」
「発想が天才すぎる…👏」
「季節を感じられて素敵です」
洗濯バサミで作られた彼岸花のポストをされた岡本さんにお話を伺いました。
――洗濯バサミで彼岸花を作ろうと思ったのは?
「2022年から毎年、この時期には洗濯バサミで彼岸花を制作しているので、今年も挑戦しました。特に今回使用した赤の洗濯バサミを見たときに『これは彼岸花の赤だ!』と強く思ったことが大きなきっかけです」
――洗濯バサミと何を組み合わせて作られたのでしょうか?
「1本の彼岸花は、花びら部分が洗濯バサミ30個、花茎が園芸用支柱1本、おしべが針金30本とパールビーズ30粒、花の柄が針金6本という構成です」
――完成したときは?
「今年も彼岸花を撮る季節が来たな、と感じました。『うまく撮れるだろうか』『見てくださる方に伝わるだろうか』と期待と不安が入り混じっていました。赤い洗濯バサミは繊細で、地面に刺したときに落ちてしまわないか心配でしたね」
――撮影時に、工夫されたポイントは?
「庭の木の根元で撮ろうと思ったのですが、影がどんどん濃くなってしまいました。ただ、その翳りの中で秋の光がスポットライトのように差し込み、美しい舞台のように見えたので、そこに洗濯バサミの彼岸花を刺して撮影しました」
――今回の作品にたくさんの反響が寄せられました。
「『本物に見えた』『一瞬普通の彼岸花だと思った』という嬉しいコメントを多くいただいています」
――「自然や花」をテーマにした作品が多いのでしょうか?
「季節に合わせた投稿をしており、自然や花が多いです。たとえば、洗濯バサミで作ったコスモスの作品もあります。今後は100本を使った“コスモス畑”を撮影したいと思っています」
――今後、挑戦してみたい作品や表現があれば教えてください!
「今年は、よりベストな洗濯バサミの“青い彼岸花”を撮りたいと考えています。リアルな造形を目指すのではなく、『それっぽく見える』不思議な瞬間を追い求めたい。洗濯バサミの美しさをもっと多くの人に知ってほしいという気持ちは、2022年の制作初期のときから変わっていません」
洗濯バサミという身近な素材を、幻想的な花に生まれ変わらせる岡本さんの発想力と表現力。ますます目が離せません!