「鳥って『何も考えていないイメージ』があるけれど…
ホントは『毎日、色んな遊びを発明してる可愛い奴』なんだよ…☺️」
2羽のインコを飼っていた「いいちこインコの飼い主@花沢りん吉」(@iichiko_hana)さんが投稿されたのは、焼酎の箱を叩く音に合わせて軽快なダンスを見せるインコさんの動画です。
このインコさんは「いいちこインコさん」こと、オカメインコの「ハナ」ちゃん。飼い主さんが奏でる音に合わせて箱の周りをグルグル回ったり、箱を叩いている飼い主さんの手の下をタイミングを見計らいながらくぐったりと多彩な動きを見せています。
「可愛いなあ😍人間が遊んでもらってますね。」
「ちゃんと頭下げて通ろうとするのかわいい」
「何かしら飼い主の及ばない事を考えてる可愛い子です🐥」
「インコ、愛嬌しかない」
見る人を魅了したいいちこインコさんの動きに注目が集まり、その愛らしさに称賛の声も相次ぎました。普段は箱を叩くとそのリズムに合わせてくちばしを叩くような動きを見せるそうですが、今回のダンスは飼い主さんも初めて見た動きだったといいます。
投稿された40秒の動画からは、インコさんが日々楽しいことを追及している様子が見ている我々にも伝わってきます。
2年前にお空に旅立ったといういいちこインコさん、インコとしてはご長寿の26歳でした。今回は飼い主さんにいいちこインコさんと一緒に過ごした26年間の思い出、さらにボタンインコの「チュン太さん」についてのお話などを伺いました。
ーー生前のいいちこインコさんの姿を捉えた動画とのことですが、この動画はいつ撮影されたものでしょうか?
「撮影した当時の年齢は20歳ぐらいだと思います。今から8年前……って事になりますかね」
ーー箱を使った遊びはいつから?
「元々は黄色い玄米スープの箱が好きだったのですが、スーパーが商品を入れ替えて売り場から消えてしまいました。寂しそうにしていたところ、亡き父が当時の焼酎ブームに乗っかって『いいちこ』を買って来てそれに一目惚れして以来、26歳で亡くなるまで20年以上大好きだった箱ですね」
ーー普段は見られない、いいちこインコさんの姿をご覧になったときは?
「インコは鳥類の中でもカラスに次いで賢い類の鳥なので、不思議には思いませんでした。いつもいろんな遊びをするので。ただ、初の行動が撮影できたのは正直ラッキーだと思いましたね」
ーーほかに、いいちこインコさんが気に入っていたおもちゃなどは?
「いいちこの箱以外に好きな物はなかったですが、太鼓やタンバリンなどを叩いて音を出すのは好きな遊びでしたね。その様子はYouTubeにも動画をアップしています」
ーーいいちこインコさんと出会ったのは?
「漫画家の仕事場のオフィスアニマルとして、漫画家の仕事場にお迎えされたインコでした。私は住み込みのアシスタントだったので、そのままお世話をしている内に私に懐き、仕事場が閉鎖された事で一番懐いている私が引き取りました」
ーーいっしょに過ごした26年間で、最も思い出に残っていることは?
「匂いを嗅いでいる時が一番幸せでしたね。インコの類は総じて良い匂いがするんです。動画のインコはアーモンドとハチミツを足して二で割った様な香りでした」
ーーインコの魅力はどういったところでしょうか?
「とても賢く合理的、そして利に聡いところですね。状況を即理解して対応し、人間に媚びる事なく楽しい事しかしない。ただ、自分にメリットがあると判断すればしっかりと学習する。同時に、自分にメリットがない事はしない。人間のように言葉に騙されない賢さがあります」
ーーいいちこインコさんとチュン太さんの違いはありますか?
「写真のチュン太はキッチンスケールで体重測定中。こういう事はトレーニングによって学習してもらいます。ご褒美(好物の餌)が大事で、ご褒美のある行動を繰り返します。ご褒美がない事も学習するのですが、ご褒美がない行動を繰り返すことはありません。ただ、いいちこインコの方にとっては『いいちこの箱』がご褒美でした。飼い主が『いいちこの箱』を持ってきてくれる事がご褒美だったので、全ての行動に従ってくれました」
飼い主さんにかけがえのない思い出をたくさん残してくれたいいちこインコさんとチュン太さん。2羽が長生きできたのも飼い主さんが深い愛情を注ぎ、大切に育てられたおかげでしょう。そんな飼い主さんはインコの飼育における注意点について、次のように話してくださいました。
「オカメインコは適切に飼育すると20年以上、長寿だと30年以上の寿命があります。一方で、不適切な飼育をすると肥満や栄養失調が原因となり平均7年ほどで亡くなってしまう場合が多いため、お迎えをする時は事前にしっかりと飼育書を読むようにしてください」
漫画家としての顔も持つ飼い主さんはYouTubeの他にも、「ニコニコ静画」でインコさんの飼育漫画を執筆されています。