今どきの10代はどのような将来を思い描いているのでしょうか。中学・高校生に将来の夢を尋ねたところ、中学生は男子が「好きなことを仕事にする」、女子は「趣味を充実させて生きる」でした。また、高校生は男女とも「安定した毎日を送る」を望む人が多いようです。
この調査はソニー生命保険株式会社によって2025年6月にインターネット上で、全国の中高校生1000人(中学生200人、高校生800人)を対象として実施されました。
中高生がイメージする10年後の自分と未来の社会
10年後の自分の見通しをたずねたところ、「明るい」「どちらかといえば明るい」と答えた人は中学生で61%、高校生は54%でした。
10年後の日本のイメージについては、「どちらかといえば不安」「不安」と答えた人が中学生で73%、高校生は77.3%にのぼります。同様に世界の10年後についても、中学生の67%、高校生の71.9%が不安を感じると回答しました。
今回の調査では2024年の調査と比べ、将来に不安を感じる人が増えています。10年後の自分に希望を持ちつつも、世の中の動きに不安を感じる人が多いようです。
中高生が思い描く将来の夢
将来の夢を尋ねたところ、中学生で最も多かったのが「好きなことを仕事にする」(53.5%)で、次いで「安定した毎日を送る」(50.5%)でした。
男女別では、女子の1位は「趣味を充実させて生きる」(60.0%)で、男子より20ポイント高くなっています。男子の1位は「好きなことを仕事にする」(52.0%)で、女子は3番目に多い回答でした。
高校生では、男女とも1位は「安定した毎日を送る」(男子45.3%)(女子54.0%)です。次いで「趣味を充実させて生きる」(男子39.5%、女子47.5%)、「好きなことを仕事にする」(男子37.8%、女子49.3%)が並びました。順位に多少の違いはあるものの、男女間で全体的な傾向は似ています。
中学生が将来なりたい職業は、男子の1位は「公務員」(16.0%)で、2位「プロスポーツ選手」(15.0%)、3位「YouTuberなどの動画投稿者」(14.0%)でした。一方、女子は1位が「歌手・俳優・声優などの芸能人」(15.0%)、2位「公務員」(14.0%)、3位「会社員」「絵を描く職業(漫画家・イラストレーター・アニメーター)」(いずれも13.0%)となりました。
男女とも支持を集めたのが「公務員」でした。男子では2017年の調査開始以来初の1位となり、女子も昨年の7位から2位と大きく順位をあげています。
一方、高校生が将来なりたい職業については、男女とも1位は「公務員」で、男子は13.3%、女子は12.3%でした。
次いで、男子の2位は「ITエンジニア・プログラマー」(11.8%)、3位が「会社員」(10.0%)です。女子は2位が「教師・教員」(11.8%)、3位は「看護師」(9.5%)となりました。
男子は、昨年10位だった「歌手・俳優・声優などの芸能人」が、今年は6位に順位を上げています。一方、女子は「ショップ店員」「美容師」がトップ10圏外となり、代わりに「YouTuberなどの動画投稿者」「カウンセラーや臨床心理士」がランクインしました。
【出典】
ソニー生命保険株式会社/中高生が思い描く将来についての意識調査2025
https://www.sonylife.co.jp/company/news/2025/nr_250731.html