氷が入ったカップ、水が入ったカップ、それぞれにガスバーナーをあてる実験動画が話題になっている。
氷が入ったカップに熱切断機の炎を当てると一瞬でカップが溶けて氷が転がってしまうが、水の入ったカップはじりじりと歪みながら耐え、中の水が沸騰してもカップの形状は残っている。
投稿したのは“鉄球おじさん”として人気となりSNS総再生回数3億回突破した、大阪染織機会株式会社(大阪市西淀川区)。「コメント合戦お待ちしています!」と投稿された動画には、実験結果を解き明かすコメントが200件以上集まった。実験について大阪染織機会株式会社代表でSNSを担当する山本哲士さんに話を聞いた。
――どのような条件で実験されましたか?
山本:周囲温度が常温の条件で、普通の使い捨てのプラスチックカップを使って実験しました。使用したガス切断機は、先端温度が3300度に達するものです。
――実験結果について。
山本:炎を当て続けても燃えない水の入ったカップと、炎を当てるとすぐ歪んで黒くなってしまった氷が入ったカップ。全く違う結果にビックリしました。さらに、動画投稿したところインスタで1000万PVの反響があり、世界中の人に見てもらえたことにも驚きました。当社の動画がきっかけで、若い世代の人たちが化学や実験に興味を持ってくれたらうれしいです。
◇ ◇
SNSのコメントでは「実験結果の理由」について「水と氷の比熱の違い。プラスチックカップの耐熱温度は約120度なので氷が解けるまでにカップが耐えられなくなったのでは。」「氷だとプラスチックとの間に隙間ができてしまうので燃えてしまう」「水+氷なら水と同じように耐えられる。」「氷は沸騰できないので熱が逃げないからプラスチックが焼けてしまう。」など数々の考察が寄せられた。シンプルな実験だが、物理と化学が学べる良い機会となった。
大阪染織機械株式会社 公式X
https://x.com/osakasenshoku