「僕は良いけどGUCCIは何て言うかな。」
お出かけ前に、夫のGUCCIのサングラスを間違えて持ってきてしまった妻。LINEで正直に謝ると、夫からそんな予想外の返信が。このユーモアあふれる切り返しを捉えた夫婦のやり取りがXに投稿されると、42万件以上の「いいね」を獲得。「YAZAWAかよ」「100点の回答」と絶賛の声が相次ぎ、大きな話題を呼んでいます。
この心温まるコミュニケーションが生まれた背景について、投稿者である妻の気絶(@l3syk)さんに話を聞きました。
気絶さんが夫のサングラスを間違えてしまったのは、大阪行きの新幹線に乗る日のことでした。
「大阪行の新幹線に乗る日(万博に行きました!)で、出掛けに急いで手にしたサングラスが旦那のGUCCIでした。家を出てすぐにサングラス掛けようとして、サイズが違うので自分のものでないと気が付きました。玄関まで見送ってくれた夫に、家を出てすぐLINEしたので、すぐに返信が返ってきました」
その時の心境をこう語ります。
「旦那も別のサングラスを持っていることは知りつつ、大事なものなので探すと悪いなと思い、持ってきてしまったこと/使わないことを伝えようと思いました。(サイズも合わないし、人のサングラスを汗まみれに出来ませんからね)」
「グッチのサングラスを間違えて持ってきてしまった」という妻からのメッセージ。これに対し、夫は「僕は良いけどGUCCIは何て言うかな。」と、誰もが予想しないであろう切り返しを見せます。
これは、かつて矢沢永吉さんがスタッフに放ったとされる名言「ボクは別にいいんだけど、YAZAWAがなんて言うかな?」を彷彿とさせる“YAZAWA構文”で、ユーモアあふれる一言です。この返信を見た時、気絶さんはどのように感じたのでしょうか。
「『YAZAWAやないか』と心の中でツッコミつつ、笑いましたね。ちなみに『〇〇していい?』と聞くとYAZAWA構文で返ってくることは会話上でもあります(笑)」
サングラスの持ち主である夫の許しは得たものの、残るは「GUCCI」の許し。その後のやり取りで、夫はサングラスの絵文字を添えて「いいよー」とGUCCIを代弁。無事に“公認”を得られたことが妻に伝えられました。
このユーモアあふれる一連の会話から、夫婦の仲の良さが伝わってきます。普段からこのようなやり取りをされることは多いのでしょうか。
「多いですね。割と笑わそうとしてきます。『〇〇して』とお願いすると『こーとーわーらーぬ』で返してきます(NONSTYLEさんのネタです)」
夫は、人を笑わせるのが好きな優しい性格なのだとか。「荒いボケも多いので、私は拾ったり拾わなかったりしますが、笑わせてくれようとする事自体もうちょっと有り難いと思った方がいいんだろうなと思います(笑)」と、気絶さんは少し照れながら話してくれました。
今回の投稿が大きな反響を呼んだことについて、ご夫婦は「思った以上の反響に驚きました」と語ります。特に夫は、「YAZAWAだけでなくオズワルドさんのネタでもあるけど、気づいている人がいて嬉しいって言っていました(笑) 色んな方に過剰に褒めていただき照れていました」と、喜びと少しの恥ずかしさを感じている様子だったそうです。
最後に、今回の件に似たような、夫のユーモアやお茶目さが感じられるエピソードを尋ねてみました。
「個人的に一番笑うのは、当人の気が向いたとき急に目の前で踊りだすことですね。なんの脈絡もなくパラパラとか踊り始めます」
一つのうっかりミスから明らかになった、夫婦の温かくユーモアに満ちた日常。多くの人がこのやり取りに心惹かれたのは、二人の会話の中に、理想的なパートナーシップの形を見たからなのかもしれません。