毎日うだるような暑さが続いているが、痩せるどころか夏太りを感じる人も少なくないだろう。健康を意識して、そろそろ生活を整えたい気分になるころだ。
こうした健康志向の高まりは、コーラ市場にも表れている。カロリーゼロの商品が人気を集め、市場規模はこの20年で約2倍に成長した。最近では「カロリーゼロの原液タイプ」が登場し、炭酸水などで割って楽しむスタイルが注目されているという。自分好みにアレンジできると話題になっているこの“原液ゼロコーラ”を、実際に試してみた。
「上半期ヒット」選出 「原液ペプシ」にゼロ登場
「おうち時間」という言葉が今やすっかり定着し、自宅時間を楽しむためのヒット作も多く誕生している。サントリーの「おうちドリンクバー」シリーズもそのひとつだ。
POPメロンソーダやC.C.レモン、デカビタの「原液」タイプで、炭酸などで割ることで自分だけの味を楽しめる。中でもペプシコーラは、〝あのペプシの原液〟として話題となり、日経トレンディの〝2025年上半期ヒット商品〟（飲料部門）にも選出された。さらに、7月末には「甘いものは飲みたいけれどカロリーは控えたい」という消費者のニーズに応える形で「おうちドリンクバー ペプシゼロ」も期間限定で登場した。
実際に試して実感「自由さが、楽しすぎ」
割材を変えて楽しめる〝アレンジの豊富さ〟が人気の理由と聞いて、中学生の娘たちと「おうちドリンクバー ペプシゼロ」を試してみた。結果、何これ、めちゃくちゃ楽しい！反抗期真っ只中で、普段は可愛げのない娘たちも「あれも合うんじゃない？」「これはイマイチ！」と、キャッキャとはしゃいでいる。美味しくても、そうでなくても、それはそれで盛り上がるから不思議だ。その名の通り、自宅でドリンクバー気分が味わえるのでパーティーにも良さそうだ。せっかくなので、今回発見した「これは」という組み合わせをいくつか紹介したい。
牛乳・ビール割りから「ペプシ×ペプシ」まで
ペプシの良さであるスパイシーさが、色々な割材と合わせた時に実にいい仕事をしてくれるのだ！ まずは「牛乳割り」。こちらはホットもおすすめだ。優しい甘さにスパイスがほんのり香って、カフェのホットミルクのようなリッチな味わいに。続いては「ビール割り」。甘味よりもスパイスの香りやコクが引き立って、いつものビールがエールビールのような華やかな風味に。「トマトジュース割り」や「紅茶割り」など他にもまだまだあるが、最後にとっておきを1つ。その名も「ペプシのペプシ割り」！そんなのアリ!?という背徳感もさながら、実際に味わってみると悪魔的な「濃さ」がたまらない。さらに、バニラアイスを乗せてフロートにすれば、そのウマさたるや…！ほら、あなたも試してみたくなったのでは？
好みの甘さに調整OK ヘルシーなのも嬉しい
甘さや濃さを、自分で調整できるのも大きな利点だ。例えば、さっぱりしたい気分の時は、炭酸多めの「甘さ控えめすっきりペプシ」なんてどうだろう？ バニラアイスや、かき氷に合わせたりと、ドリンク以外の楽しみ方もありそうだ。カロリーゼロで、ヘルシーなのも罪悪感なく楽しめて有り難い。サントリーの担当者いわく「昨今のトレンドは“手間のエンタメ化”」なんだとか。確かに、あえて手間をかけて「自分だけの美味しさを見つける時間」には、手軽に手に入る既製品を購入するだけでは味わえない〝楽しさ〟が隠れていることを今回体感した。
◆中口のり子 芸術系大学卒業後、出版社にて地域情報誌の企画提案や取材などを担当。結婚・出産を経て、デザイナー&ライターとしてフリーランスに。ラジオ関西の情報サイト「ラジトピ」への寄稿ほか、大阪・兵庫を中心に活動。グルメから美容まで、最新の流行がいち早くキャッチできるこの仕事は天職!?
