トウモロコシの皮を使って作られた鳥のモチーフが8万件以上の”いいね”を集めて話題になっています。トウモロコシの皮を器用に編んで作った可愛らしい鳥に、「創造力と想像力が素晴らしい」「芸術的センスってこういう形で発揮されるんですね」と称賛の声が相次ぎました。
投稿したのは、「New草花あそび研究所」の所長として草花あそびの魅力を発信しているinoriさん(@kusabanaasobi)。制作のきっかけについて、偶然Instagramで目にしたトウモロコシの皮を使った「魚の作り方」の動画に触発されて、「もともと鳥が好きなこともあり、草花あそびでもよく鳥を作っていたので、すぐに連想しました」と話します。
「身近な植物の“素材としての魅力”にとても惹かれます。トウモロコシの皮であれば、とても丈夫なのに繊維に沿って簡単に裂けたり、色合いや手触りが良かったり、わざわざ用意しなくても手に入りやすかったりするところが魅力です。単純な編み方で美しい編み目ができるところが楽しいです」(inoriさん)
さらに、時間が経過すると見た目が変わるのも、この素材ならではの楽しさのひとつだと言います。
「時間が経ってすぐに真っ白になるものと徐々に色が薄くなるものがありました。また、パリパリに乾燥したものを水で戻すと柔らかくなり、また編むことができました。どちらかというと一度乾燥した方が作りやすかったです」(inoriさん)
これまで数多くの植物を使った作品を制作してきたinoriさんですが、今回のトウモロコシの皮の鳥は新たな発見があったそうです。
「草花あそびの講習会などでは、材料の植物を人数分用意するのが大変なのですが、トウモロコシは市販でも買えますし比較的簡単に用意することができます。夏休みの子ども工作会などでも役立ちそうです。また、海外ではトウモロコシの皮のクラフトが古くから楽しまれてきました。その中で、自分も新しい遊び方を見つけられたのではないかということが嬉しいです」(inoriさん)
身近な素材の持つ魅力を再発見し、誰でも楽しめるクラフトとして展開できる点も大きな魅力です。草花あそびの魅力をまだ知らない人に向けて、inoriさんはこう語ります。
「植物をそのままの素材としてみると、折り紙のように何でも作れるわけではありませんが、特徴を活かせば他の材料よりも簡単に見栄え良くできることがあります。お金をかけずとも自然の美しさに触れ、心豊かに遊べるところも魅力です」(inoriさん)
最後に、日常の中で“遊びの素材”を見つけるコツを尋ねると、こう答えてくれました。
「私は植物の魅力的な部分を見つけると、それを活かして遊びたくなります。素材の素敵なところを見つけたら、それをどう活かせるかを考えてみると、面白い発想が生まれると思います」(inoriさん)