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長嶋茂雄さんが愛した餃子 兵庫・芦屋の定宿で3人前ペロリ「食べすぎちゃったよ」 晩年まで深い親交続く

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89歳で亡くなった巨人軍終身名誉監督長嶋茂雄さんが愛した餃子が兵庫県芦屋市にある。1957年以来、巨人が遠征時の定宿とする「ホテル竹園芦屋(旧・竹園旅館)」で提供されていた「うめちゃん餃子」だ。同ホテルで長年料理長を務めた梅田茂雄さん特製で、長嶋さんは2度目の監督時代、一度に3人前(21個)をペロリと平らげたという。

長嶋さんをはじめ多くのスポーツ選手から「うめちゃん」と呼ばれ、慕われた梅田さん。料理長は2009年に引退したが、家族ぐるみで付き合いのあった長嶋さんとの大切な思い出の味をずっと残したいとの思いから、2019年に冷凍食品として“復活”させた。

商品を長嶋さんに送ると、「やっぱうめちゃんの餃子だな」と喜び、大いに懐かしんでくれたという。梅田さんの息子で、同ホテル元従業員の雄一さんによると、長嶋さんとは最近まで家族ぐるみの交流があり、特にホテル創業家の娘である母の多美子さん(77歳)は、実に小学4年生の頃からの付き合い。2022年には東京の長嶋邸に招かれ、「たみちゃんとも長いなあ」と思い出話に花を咲かせたのだそうだ。

「お互いに今生の別れを予感しているような雰囲気がありました」と、同行した雄一さん。その際、うめちゃん餃子のパッケージを持参したところ、長嶋さんは「あ、うめちゃんの!」と嬉しそうな笑顔を見せ、「勝つ/長嶋茂雄」とサインを書き入れてくれたという。

「『うめちゃんの餃子、美味しくて食べすぎちゃったよ!』と試合前に何故か僕が怒られたこともあるんですよ」と雄一さんは楽しそうに振り返る。

長嶋さん逝去の報に触れ、雄一さんは「もともと長嶋さんにもう一度食べていただきたくて商品化した餃子。もう終売にしていいかなという思いがよぎった」と明かす。一方で、「長嶋さんをきっかけに多くの人に知っていただいた」とあらためて感謝。「製造を続けることが、長嶋さんへの恩返しになるかもしれない」と考え直し、販売は継続する予定だ。通販もある。

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芦屋うめちゃんの味 https://umechan.jp/

ホテル竹園芦屋 https://takezono.co.jp/

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