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保護した野良猫は「8匹」も妊娠中!不安で震えながら奮闘した母猫のお産と子猫たちの家族探し「お産も譲渡も怖かった…」

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

次の課題は「8匹の子猫たち」の家族探し

次の課題は、産まれた8匹の子猫たちの家族を探すことだった。

「まずは、『hugu(ハグー)』や『ペットのおうち』などの里親募集サイトに登録しました。次に、動物病院に里親募集のポスターを貼らせてもらい、保護団体の譲渡会に参加させてもらいました」(黒猫クロさん)

そして子猫たちは8匹全員、無事に家族が出来たという。黒猫クロさんはその際の様子もマンガにしてXに投稿。

マンガには楽しく描かれているが、実は不安でいっぱいだったという。

「生後半年を過ぎると成猫に近い体つきになるため、一気に希望者が減ります。良い家族が見つかるまで守る気満々でしたが、それでも内心すごく焦ってました」

「この子達を守ってくれる家族はきっといると信じる一方で怖かった!このまま見つからなければどうしようと本当に怖かった。そんな中、皆様とのツイッターでの日々のやり取りがどれだけ励みになったか…」と、当時の思いをXに投稿していた黒猫クロさん。

母猫さんのずっとの家族を募集中!

その後、母猫は避妊手術という難関を経て、徐々に黒猫クロさんに心を許すようになり、今ではすっかり可愛い甘えん坊さんになったという。

愛猫、クロくんともおやつをわけあったり、仲良く一緒に日向ぼっこをしているそうだ。

「今ではナデナデも抱っこもネコ吸いも全部できます。なでるとお返しに顔をペロペロ舐めてくれます。でも情が移るので名前は付けていません」(黒猫クロさん)

実は一度、母猫に素敵な里親希望者が見つかったという。

しかし、排泄もせずハンストを決行したため、トライアルを中止。黒猫クロさんのところに戻ることになった。

「母猫さんは元野良なので、懐くまでに時間はかかるかもしれません。でも懐いたらデレデレです!元野良ならではの社交性もあるので、うちのクロと仲良くしているように、先住猫ちゃんともうまくやっていけるかと思います。

懐くと四六時中なでて~と側に来て甘えてくれるので、里親希望者様には、そうなるまで気長に待って頂けると嬉しいです。それと、ケージ内で生活できるぐらいの大きさのケージと、それに被せる布の用意をお願いしたいです」(黒猫クロさん)

春の出産シーズンは、「保護」を断られることも

5月~6月は猫の春の出産シーズン。動物病院や保護団体、保護猫ボランティアも手一杯のことが多く、多頭飼育崩壊を避けるため、妊婦猫や新たに産まれた子猫は保護を断られるケースも少なくない。

不幸な猫を増やさないためにも、「飼い猫の避妊・去勢は当たり前なのですが、誰かに相談することを怖がらないで欲しいと思います」と、黒猫クロさん。

「人に頼ること」「誰かに相談」

「私もエラそうなことは言えませんが、保護活動をしていると、人に頼ったり相談することはとても大事なんだな、と実感することが多いです。今回の母猫の出産もそうですが、産まれた子猫たちの家族探しのことも、譲渡会を開催している保護団体さんなど、たくさんの方たちに助けて頂きました」(黒猫クロさん)

大切なペットと暮らしている人も、個人で保護活動をしている方も、共倒れになっては本末転倒だ。不安がある場合は、早めに誰かに相談することも手段のひとつだ。

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