北・東日本で気温高く 早い春の訪れか 西日本と沖縄・奄美で低温傾向 1か月予報

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今日23日、気象庁はこの先の1か月予報を発表。冬型の気圧配置は長続きせず、北日本や東日本は高温傾向に。急ピッチで春が迫りそう。一方、沖縄・奄美は平年より気温が低く、西日本は平年並みか低い。特に2月初めは寒の戻りに注意。春の訪れが早まる分、花粉の本格飛散も迫る。

数値予報モデルによる予測結果

今日23日は広い範囲で春を先取りしたような暖かさとなっています。
そんな中、気象庁はこの先の1か月予報を発表しました。

1か月平均の海面気圧(左図)は、アリューシャン低気圧が弱く、日本付近では冬型の気圧配置が長続きしないでしょう。しかし、千島近海には低気圧があり、北日本は低気圧の影響を受けやすい見込みです。
一方、シベリア高気圧は強く、華南付近まで張り出すため、沖縄・奄美では低気圧や気圧の谷の影響を受けにくいでしょう。

上空約1500mの気温(右図)は、北・東日本付近は北日本を中心に平年より高い領域に覆われるため、寒気の影響が弱いでしょう。西日本と沖縄・奄美付近では平年からの隔たりが小さいですが、寒気の影響を受けやすい時期がある見込みです。

北・東日本ほど高温 西ほど低温となる可能性

この先の1か月を通しての平均気温は、北日本と東日本で平年より高く、西日本は平年並み、沖縄・奄美は平年並みか低いでしょう。
週別に見てみると、北日本、東日本は2月上旬ごろにかけて「平年より高い」見込みです。
その後、2月中旬にかけても、北日本は「平年より高い」状態が続き、東日本も「平年並みか高い」でしょう。春の暖かな空気が流れ込み、北日本や東日本ほど気温が上昇しやすくなります。
積雪の多い所では急激に雪どけが進むため、屋根からの落雪やなだれに注意が必要です。
また、すでに東京都では過去最速でスギ花粉の飛散が開始していますが、気温の上昇によって東京は2月下旬には花粉のピークとなるでしょう。早めの対策が必要です。

一方、西日本の気温は1月末にかけては「平年並み」、2月初めは「平年並みか低い」でしょう。その後も「平年並み」となる見込みで、寒気の影響を受ける時期がありそうです。
また、本来であれば春の訪れが早いはずの沖縄・奄美は2月初めごろにかけて、気温は「平年より低い」でしょう。2月中旬になると、気温は「平年並み」となりそうです。

冬から春へ移り変わるこの時期は、寒暖差が大きくなりますが、西日本や沖縄・奄美では特に、極端な冬の寒さが戻る日もあり「寒の戻り」に注意が必要です。
日中は気温が上がっても朝晩は冷える時期で、まだまだ冬のコートが手放せません。一方で、春物もそろそろ準備を始めておきましょう。

日本海側の降雪量 平年並みか少ない

この先1か月は、降水量や日照時間は平年並みの所が多く、日本海側ほど曇りや雪、または雨、太平洋側ほど晴れる見込みです。
ただ、北日本では降水量が多く、太平洋側ほど多くなる可能性が高まっています。

また、日本海側の降雪量は、多くの所で平年並みですが、東日本の日本海側は平年に比べて少ない見込みです。ただ、雪の量が少ない予想が出ている北陸付近でもまだ強い寒気が流れ込むと、まとまった雪の降る日がありますので、油断はできません。

また、これから春先にかけては、天気が周期的に変化して、関東甲信や東海などは、南岸低気圧の影響を受けやすくなります。まとまった雨になったり、寒気が強い場合は、大雪になったりすることもあるでしょう。南岸低気圧が通る際には、情報に十分注意し、雪が予想される際には、早めの備えを行ってください。

日本海側は、今日23日午後3時現在、東北北部をはじめ、北海道や北陸、関東~中国地方の山地沿いでは平年を上回る積雪となっている所があります。この先は気温が上昇しやすくなることから、雪どけが一気にすすむ可能性があります。多雪地帯では雪崩や融雪洪水などの災害に十分ご注意ください。

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