高温傾向で雪どけ進む 災害級の大雪だった青森など落雪・雪崩に注意 東北2週間天気

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今日20日は、二十四節気の「大寒」です。暦の上では一年で最も寒い時期に入りますが、この先の東北地方は寒さが控えめです。気温は平年より高い日が多く、雪が積もっている所では雪どけが進むでしょう。屋根からの落雪や雪崩などに注意してください。

21日~27日 高温傾向で雪どけ進む 落雪や雪崩に注意

この先1週間は、冬型の気圧配置は長続きせず、大雪をもたらすような強い寒気の南下はない見込みです。

明日21日(火)は晴れる所が多くなりますが、東北北部では雪の降る所があるでしょう。普段雪の少ない岩手県の沿岸でも雪の降る可能性があります。

23⽇(木)は、低気圧が北⽇本付近を通過する予想です。低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込むでしょう。日本海側を中心に雨や湿った雪が降り、局地的に雷を伴うおそれがあります。

25日(土)頃は冬型の気圧配置や寒気の影響で、日本海側を中心に雪が降るでしょう。まだ予報に幅がありますが、小さな低気圧が秋田沖を南下する可能性があります。山形や福島県の会津など一時的に雪が強まるおそれがあるため、交通への影響などに注意が必要です。

気温は平年より高い日が多く、福島では10℃くらいまで上がる日があるでしょう。注意が必要なのは、雪どけによる融雪災害です。災害級の大雪だった青森県では、今日20日午後3時の積雪は、青森で101cm、弘前で97cmなどと、平年と比べ2倍ほどの雪が積もっている所があります。雪どけによる「屋根からの落雪」や「雪崩」、「路面状況の悪化」などに十分ご注意ください。

急な雪解け 注意点は?

積雪が多く残る所では、次の3つの点に注意が必要です。

①雪解けによって「全層雪崩」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去に雪崩が発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。

②気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。

③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。

28日~2月2日 東北北部を中心に雪が降りやすい

28日(火)は、低気圧の影響で広く雨や湿った雪が降るでしょう。

29日(水)以降は、東北北部は断続的に雪が降りそうです。30日(木)頃は上空に強い寒気が流れ込むため、日本海側を中心に雪が強まるおそれがあります。今後の気象情報にご注意ください。東北南部は短い周期で天気が変わり、太平洋側では雨が降りやすくなりそうです。

気温は平年より高い日が多いものの、朝晩は冷えるため、路面が凍結するおそれあります。路面の凍結による交通への影響やスリップ事故にご注意ください。お出かけの際は、心と時間に余裕を持って行動しましょう。

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