バラやダリアなどのさまざまな切り花が、センスの良くまとめられたラウンド型のブーケの写真に注目が集まりました。繊細な花びらや色味はどうみても生花なのですが、全て砂糖で作られているとコメントがあります。リプ欄には「ええ〜!」「どゆこと…?」と、理解が追いつかないと驚くコメントがあふれています。まずは、生花にしか見えないブーケの写真をご覧ください。
ブーケを制作したのは「長谷川健太@𝐒𝐔𝐂𝐑𝐄𝐓𝐈𝐄𝐑(@kenta_sucretier)」さんです。長谷川さんは、帝国ホテルでパティシエとして勤務したあと、ケーキデザイナーのマギー・オースティンさんのもとでさまざまなウェディングケーキを学び、パティシエアーティストとして活躍しています。
長谷川さんは、これまでもケーキの表面にレースのような規則正しい砂糖のクリームを絞り出す超絶技巧や、コンビニのお菓子でつくったとは思えないような夢のある「お菓子の街」などがSNSで話題になってきました。アートのようなお菓子を作り出す長谷川さんにお話を聞きました。
──ウェディングケーキや焼き菓子の飾りとして、これまでも生花のようなシュガークラフトを作られています。完成度も素晴らしいのですが、フラワーアレンジがどれも素敵です。
フラワーアレンジは、シュガークラフトをやる上で必然的に覚えてました。
──花びらだけでも何枚あるのか…と考えてしまいますが、ツイートのブーケを作るのにどのくらいの時間がかかるのですか?
こちらのブーケは3ヶ月くらい制作期間を用しました!
──レースの砂糖細工もこちらのブーケも、とてつもない集中力と技術なのでしょうね。イギリスなどではシュガークラフトは食べる習慣があると、以前の取材で答えられていました。ブーケが素晴らしいので食べるのは、躊躇しちゃいます。
こちらはどちらかと言うと観賞用よりですが、パリパリの甘い砂糖になるので、紅茶に浮かべたりするのが一番美しく美味しい召し上がり方かなと思います!
──紅茶に浮かべるって素敵ですね! 写真のブーケはとても高そうですが、もう少し小ぶりなものなどをオーダーすることもできるのですか?
小ぶりであれば、1万円程度からご注文は可能です。オンラインショップも始めましたし、オーダメイド商品の注文もお受けできます。
──お花の代わりにシュガークラフトのブーケをプレゼントするのも特別感があって、砂糖として使えるしいいですね。最後に、長谷川さんにとってシュガークラフトの魅力を教えてください。
やはりお客様のご希望にあった様々なものを作れるところですね! お砂糖で、食べられる素材でここまでリアルな質感を出せる物もなかなか少ないかと思います!
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お菓子の細工(シュガークラフト)の認知を高めて、日本のパティシエ業界を少しでも盛り上げたいと発信を続ける長谷川さん。オーダーケーキの制作や、シュガークラフトの講習会などもおこなっています。
◾️SUCRETIERホームページ https://kenta.sucretier.com
◾️SUCRETIER@長谷川健太(Instagram) https://www.instagram.com/kenta_sucretier/