失敗したり自信を失ったとき、「自分なんて……」とつい卑下してしまうことは誰にでもあるでしょう。謙虚であることが美徳とされる中、褒められても「そんなことないです」と否定してしまいがちです。
そんな「自分を卑下する行為」について考えさせられるエピソードが、漫画家・吉谷光平さんのX(旧Twitter)での投稿『小さな仕事の大切さを教えてくれた課長の話』です。同作で上司が放つ叱咤の言葉が、多くの共感を呼んでいます。
主人公の麦田が「自分なんて大したことない」と発言したことに対し、上司の恵比寿課長が諭すシーンから物語は始まります。課長は「仕事とは他人から見た不可能を日々の努力で当たり前にすること」と語り、仕事の本質について考えさせられるメッセージを伝えます。
雑務と思われる資料作成や整理整頓など、どんな小さな仕事でも、日々やり続けていくことでいつしか「真似できない領域」に達するのです。そうした地道な積み重ねが大切だということを語ります。
麦田はこのエピソードを振り返りながら、上司からのメッセージである「驕らず、卑下せず、過不足なく自分の仕事を誇りなさい」という言葉を、自分の言葉で部下に改めて伝えます。部下は「ウザい」と思いながらも、その言葉に胸を打たれ、涙が止まらなくなるのでした。
同作についてネット上では「今している仕事の意味を考えて誇りを持とうと思った」などの声があがっています。作者である吉谷光平さんにも、同作について詳しく話を聞きました。
ー吉谷さん自身も過剰に卑下した言葉を言ってしまうことはありますか?
よくありますね。過剰な卑下は、結局自分が傷つかないための防衛策だと思うので、「あ、これ自分を守るために言っちゃってるな」と気づいたときは「ありがとうございます!」と素直に受け取れるようになりたいと思っています。
ー吉谷さんは他人から褒められるけれど自分では「普通」と思っているような特技はありますか?
他の方が苦手かどうかはわかりませんが、「芝生を永遠に描く」といった単純作業は得意ですね(笑)。
ー恵比寿課長がとても素敵なキャラクターなのですが、今後恵比寿課長のスピンオフなどを描く予定はありますか?
ありがとうございます!描きたい気持ちはあるので、是非サイコミさんにファンレターなどでご要望いただければと思います!(笑)。
<吉谷光平さん関連情報>
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