もみじちゃんが保護されたのは、今から2年前のこと。
X(旧Twitter)ユーザーの伊藤さんち(@ITOfamily1632)さんが、偶然、段ボールの中から子猫の鳴き声がすることに気づいたのです。
近所のコンビニの裏に置かれていたその段ボールは、養生テープでぐるぐると巻かれていました。急いで開封すると、そこには、子猫とともにおもちゃやごはんが入っていたといいます。
「その日は、雨が降り、とても寒かったのを覚えています。もみじは、当時、生後4カ月くらい。自分に何が起こっているの理解できていない様子でした。それでも人間を怖がらず、抱っこするとのどをゴロゴロ鳴らし始めたのです」
飼い主さんは、小さなもみじちゃんを急いで家へ連れて帰りました。そして、家族の一員として迎え入れたのです。
家族の一員として迎えられて
飼い主さんが見たところ、もみじちゃんは明らかに人と暮らしていたことがわかったといいます。すぐに家での生活に慣れたそうです。
「もみじは、よく私のうしろを付いて回るようになりました。また、抱っこしてほしいときは前足を伸ばしてすがる仕草を見せてくれることも。その愛らしい姿を目にすると、つい頬がゆるんでしまう、そんな日々が始まりました」
もみじちゃんは、飼い主さんにとって愛娘のような存在になっていったのです。
これからもずっと一緒に
今年、2歳を迎えたもみじちゃん。
あとから迎えられた同じく保護猫の「かえで」ちゃん、「さくら」ちゃんとともににぎやかな日々を送っています。
「うちの子たちがお年寄りになって、もし私のことがわからなくなっても、毎朝『なんだかここは居心地がいいな』と思ってもらえるように頑張るのが私の努めだと思っています。毎日、『愛しているよ』と声をかけながら、これからも一緒に過ごしていきたいです」
もみじちゃんと飼い主さんの出会いは、偶然のように見えて実は必然だったのかもしれません。それほど、深い絆で結ばれていることが伝わってきます。
これからももみじちゃんは家族とともに笑顔の絶えない幸せな日々を過ごしていくことでしょう。