友達をモデルに描いた女子高生作の油絵が「これぞ芸術」と、SNSで絶賛の声を集めている。モデルの女子高生は普段、ビジュアル系のメイクやファッションが印象的。しかし、油絵ではジャージ姿にすっぴんで、カップ麺を啜る様子がユニークに描かれている。目は白目で、すぼんだ口が妖怪チック。何だこの…全力の悪意と愛情にあふれた作品は!?
深夜のテンションでふざけていたら
投稿したのは、モデルとなった東京都在住の高校3年で、X名・過去さん(@thanks__eggplan)。紫色のロングヘアに深緑のインナーカラーが際立ち、唇や眉近くには複数のピアスが開いている。「ヴィジュアル系バンドやゴシックな雰囲気が好きで、参考にしています」と話す。
友達とは3年前、ネットで知り合った。2人とも絵を描いているといい、やり取りするうちに秋葉原で遊び、定期的に会うほど仲良くなったという。
絵の元になった写真は、友達が女子高生の自宅に泊まりに来ていた際に撮影されたもの。「深夜テンションで、ふざけながらカップ麺を食べていたら、写真を撮られて絵になりました」と女子高生。絵は12月に東京・上野で開かれた都内の高校生の展示会に出展する予定で、進捗状況は定期的に送ってもらっていたという。「完成が楽しみでしたが、いざ生で見ると迫力があり、クオリティも高くて、恥ずかしかったです」と話す。
Xには「友達が描いたすっぴんで麺啜ってる私の油絵を上野に展示しやがったので見てきました」とし、メイクばっちりの女子高生が、すっぴんの油絵に並ぶ姿を投稿。瞬く間に拡散され、「めちゃめちゃいい友達だな。モデルも最高」「どっちもセンスあるし、いい関係性」などコメントが殺到した。
体を張ってくれた友達に感謝
ではなぜ、作者はすっぴんでカップ麺を啜る友達をモチーフにしたのだろう…?
「面白くインパクトがあったので、絵にさせてもらいました。入賞はしなかったけど、高校生最後の展示のために頑張れました。どんな形であれ、たくさんの人に見てもらえてうれしいです」と語り、こう締めくくった。「体を張ってくれた友達に感謝!」