元保護猫の女の子「凜(りん)」ちゃんと、X(旧Twitter)ユーザー・もなかさん(@ringringrin13)は、2016年7月7日、七夕の日に出会いました。
「職場の駐車場で、車の下に隠れて鳴いている子猫を見つけました。そばに母猫がいないか周囲を探しましたが、見当たらず……。急いで猫用のおやつを買いに走り、2時間くらいかけて保護しました。それが、凛ちゃんです。私は、保護した時点で『一緒に暮らそう』と決めていました」
保護当時の凜ちゃんは、体が汚れ、元気もない状態だったといいます。すでに日が暮れていたため、飼い主さんは取り急ぎ、ホームセンターに行き、必要なもの購入。翌日、凛ちゃんを動物病院へ連れて行きました。
「猫風邪と診断を受けました。しばらくお風呂は禁止。目薬とお薬をもらって治療し、幸い、元気になってくれました」
こうして飼い主さんと凜ちゃんの新しい生活が始まりました。
家族の中心になった凜ちゃん
凜ちゃんを迎えたことで、飼い主さんの生活は一変しました。
「凜ちゃん中心の生活になりました。猫と暮らすのは初めてだったため、毎日日記をつけて、体重を測り、食事や猫ちゃんについてインターネットや雑誌などでいろいろと調べながら学ぶ日々でした」
飼い主さんがひとり暮らしをしていたころは、仕事のため、凜ちゃんに留守番をお願いせざるおえませんでした。このときのことを振り返り「きっと寂しい思いをさせたと思います」と飼い主さんは語ります。
その後、凛ちゃんと飼い主さんは実家に引っ越しました。
「実家では、父や母が凜ちゃんを見守ってくれるので、私はたまに外出することができるようになりました。今では、家族みなで凜ちゃんに話しかけながらにぎやかな日々を送っています」
引っ越し当初、凜ちゃんは、臆病な性格からなかなか姿を見せない時期もありましたが、家族と一緒に過ごす中で少しずつ心を開いていきました。
そして、飼い主さんだけでなく、家族の暮らしも凛ちゃん中心になっていったのです。
「家族で半日ほど出かけると、みんな凛ちゃんのことが心配になって『早く帰ろう! 待ってるから』と、足早に帰ります。帰宅すると、凛ちゃんは玄関で出迎えてくれるようになりました」
時間はかかりましたが、凛ちゃんと飼い主さん家族の絆は深まっていったのです。
凛ちゃんと過ごした日々、飼い主さんの願いとは
凜ちゃんは、今年8歳5カ月になりました。
飼い主さんはこれまでともに過ごした日々を振り返り、こう語っています。
「子猫時代に猫風邪を引いて以降、大きな病気はしていません。毎日、元気に暮らしています。凛ちゃんを保護してから、猫ちゃんが大好きになりました。私にとって凛ちゃんは大切な家族の一員であり、我が子のような存在です。これからも同じ布団で一緒に寝て、一緒に遊んで、たくさんかわいがりたいと思います」
ともに力を合わせて苦境を乗り越えてきた凜ちゃんと飼い主さん。凜ちゃんの存在が、家族全員の笑顔を作り、絆を深めるきっかけになっています。
凜ちゃんと飼い主さん家族は、これからも愛あふれる日々を過ごしていくことでしょう。