ここ1週間の地震回数は、震度1以上の地震が82回発生。昨夜(26日)は、石川県西方沖を震源とする地震で石川県で最大震度5弱を観測しました。気象庁は、揺れの強かった地域では地震発生から1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼び掛けています。
ここ1週間の地震回数
上の図は、日本全体でこの1週間に震度1以上を観測した地震の震央を、地図上に示したものです。この7日間(11月20日9時00分~11月27日9時00分)では、震度1以上の地震を82回観測、そのうち震度3以上の地震は10回でした。
昨夜は石川県で最大震度5弱の地震 1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意
昨日11月26日22時47分には石川県西方沖を震源とするマグニチュード6.6の地震で、石川県輪島市や志賀町で震度5弱を観測しました。この地震の発生後、石川県西方沖を震源とする地震が相次ぎ、最大震度3の地震は4回発生しています。
気象庁によりますと、この地震は「令和6年能登半島地震」の一連の地震活動とみられています。また、過去の事例では、大地震発生後に同程度の地震が発生した割合は1~2割あることから、揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意するよう呼び掛けています。特に今後2~3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くあります。また、この地域では、今年1月1日に発生したM7.6の地震をはじめとして、約4年間地震活動が続いており、当面、継続すると考えられます。M7.6の地震後の活動域及びその周辺では、引き続き強い揺れや津波を伴う地震発生の可能性があります。
地震に備えて
地震は突然襲ってきます。いつ揺れに見舞われても身を守ることができるように、日頃から以下のポイントを確認し、備えましょう。
①非常時の水・食料の備蓄、非常持ち出し品を準備しておいてください。備蓄には使った分だけ買い足していく「ローリングストック」をぜひ活用してください。
②家具の固定をしましょう。万が一、倒れてきた場合でも通路をふさがないような配置にしておくと安心です。また、ガラスには飛散防止フィルムを貼るなど、日頃から家の中の安全対策を徹底しましょう。
③地震が発生したときの連絡手段や集合場所について、あらかじめ家庭で話し合っておきましょう。
④普段通る道に危険な場所や物がないか確認しておきましょう。また、地盤の弱い場所や地震によって地盤の緩んだ場所は、雨などによって土砂災害が発生することがあります。前もって周囲の状況を確認しておいてください。
大きな地震が起きたら
緊急地震速報が発表されたり、突如揺れを感じたりした時も、慌てずに適切な行動がとれるよう、とるべき行動を知っておくようにしましょう。安全を確保するための行動例は以下の通りです。
①家庭では頭を保護し、丈夫な机の下など安全な場所に避難してください。あわてて外に飛び出したり、無理に火を消したりしないようにしてください。扉を開けて避難路を確保することも大切です。
②エレベーターでは最寄りの階で停止させて、すぐに降りてください。
③街中ではブロック塀の倒壊等に注意しましょう。また、看板や割れたガラスの落下に注意してください。丈夫なビルのそばであれば、ビルの中に避難してください。
④自動車運転中はあわててスピードを落とさないでください。急ブレーキはかけず、緩やかに速度をおとしましょう。ハザードランプを点灯し、まわりの車に注意を促してください。大きな揺れを感じたら、道路の左側に停止してください。
⑤山やがけ付近では落石やがけ崩れに注意してください。