「飼い主様、飼育放棄のダックスの空くん
口の中は酷い歯肉炎でほぼ歯を抜きました
高齢の為になかなかご縁がありませんでしたが、昨日の譲渡会でシニアに目を向けてくださった方が空くんを優しく抱っこ。
家族に迎えたいととても嬉しいお言葉を頂きました。」
自宅に取り残されて保護されたダックスフント犬の空くん(雄・10歳)。譲渡会で新しい里親さんが見つかったことを、NPO法人「アニマルレスキューMiki Japan」代表の北村杏樹さん(@anjyu_kitamura)がInstagramで報告しました。
北村さんによると、空くんは元飼い主さんが病気で緊急入院してしまい、自宅に取り残されてしまったとのこと。そこで元飼い主さんの自宅に通っていた訪問介護の人から、北村さんの団体に保護依頼があったといいます。
「当団体にて空くんを一時保護しました。訪問介護の方が連れてきてくれるのにキャリーがなく、段ボールに入れられていました。その際、自宅で飼われていたと思えないほどひどい状態で…伸びた爪、口の中は歯肉炎、お尻の周りはふん尿だらけでした。仮に飼い主さんが退院されても歩行困難になると聞いたので、飼い主さんに飼育放棄をしていただきました」
保護時「伸びた爪、口の中は歯肉炎、お尻の周りはふん尿だらけ」だったダックス犬
すぐに北村さんは空くんの伸びた爪を切り、もつれた毛をバリカンで取り除きました。さらに何年も洗われていなかったのか、ふん尿の臭いがする体を洗ってきれいにして、歯肉炎の治療も始めることに。口の辺りがひどく膨らんでいるひどい歯肉炎だったため、ほぼ全ての歯を抜いたそうです。
「長年ネグレクトだったのかきちんとお世話をされていなかったとみられる空くん。性格はちょっとシャイでしたが、時間が経過すると甘えてくれるようになりお膝に乗ってくれました」
そんな空くんにも幸せになってほしいと、このほど譲渡会に参加。『行き場のないシニア犬をぜひ迎えたい』という優しい里親さんにめぐり会うことができました。空くんは、トラくんと改名。これからの犬生を楽しく過ごせるよう心から願っているという北村さんは、これからのおうちに犬や猫などをお迎えする人に向けてこう訴えます。
「近年、今回のケースのように飼えなくなってしまった高齢者からの引き取りが多くあります。その中で感じることは、ご自身の年齢に合わせてわんちゃんをお迎えしてほしいと思います」
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「シニア犬でも温かい飼い主が現れて嬉しいです。幸せになってね」
空くんの幸せ報告には、祝福のコメントが多数寄せられるなど、話題になりました。
「わぁ、よかった。トラくん、素敵なお名前嬉しいですね!元飼い主さんも安心ですね!架け橋になってくださってありがとうございます」
「空くんをご家族にお迎え頂き心が暖かくなりました。 これから楽しい時間がありますように」
「私の亡くなった愛犬にどこか似ている気がして気になっていたので素敵なご縁があって良かったです」
「幸せ報告ありがとうございます。同じ想いで活動されている沢山の方々にも希望になります」
「家の先住犬も飼育放棄の仔でした…重なってシニア犬でも温かい飼い主が現れて嬉しいです。幸せになってね」