「ビーバームーン」とは? 月がまん丸に見える理由と名前の由来

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2024年11月16日は満月で、11月の満月は「ビーバームーン」と呼ばれます。満月の時に月がまん丸に見られる理由や、ビーバームーンの名前の由来をチェックしてから月を眺めると、一段と楽しめそうです。秋の夜長に輝く月を、満喫して下さい。


月がまん丸に見える理由

秋も深まり、日暮れが一段と早くなってきました。そのぶん、夜の長さを実感できる時期です。そんな夜空を明るく照らす月は、2024年は11月16日に満月を迎えます。

その月ですが、日々、見える形が違うのは、皆さんも良くご存知だと思います。この「月の満ち欠け」が発生するのは、月の公転によって、地球から見た太陽と月の位置関係が変化するからです。月は、太陽の光を反射して輝くので、「輝いている面が、どの方向をむくか」は、月と太陽の相対的な位置関係で、変化するのです。

例えば、新月の時には、月と太陽が同じ方向にあるので、月の輝いている面は太陽側を向き、地球からは月の暗い面しか見えません。日が経つと、月と太陽の方角が少しずれるので、月の輝いている面が少し見えて、「三日月」に見えます。月と太陽が直行する方向にあると、月の輝いている面が半分見えるので、「半月(上弦の月・下弦の月)」になります。

そして、月と太陽が反対方向にある時には、月の輝いている面の全てが、地球の方を向くので、まん丸とした「満月」の姿が見られるのです。


ちょうど満月になるのは いつ?

満月の頃、月が出る時刻は夕方で、翌朝には西へ沈みます。一方で、今回、ぴったりまん丸な満月になるのは、朝の時間帯である16日午前6時29分です。

東京を例にとると、15日午後3時51分に出た月は、翌朝16日午前6時28分に沈みます。ただ、満月を迎える時刻が16日午前6時29分ということで、ちょうど月が沈む頃に、満月になるのです。そして16日の夕方に昇ってくる月は、満月を過ぎてわずかに欠け始めた「ほぼ満月」となります。

各地の「月の出」と「月の入り」は、以下の通りです。

・札幌【月の出】15日午後3時26分
⇒【月の入り】16日午前6時44分
⇒【月の出】16日午後4時2分

・仙台【月の出】15日午後3時40分
⇒【月の入り】16日午前6時31分
⇒【月の出】16日午後4時20分

・東京【月の出】15日午後3時51分
⇒【月の入り】16日午前6時29分
⇒【月の出】16日午後4時33分

・名古屋【月の出】15日午後4時4分
⇒【月の入り】16日午前6時39分
⇒【月の出】16日午後4時46分

・大阪【月の出】15日午後4時11分
⇒【月の入り】16日午前6時44分
⇒【月の出】16日午後4時53分

・広島【月の出】15日午後4時24分
⇒【月の入り】16日午前6時56分
⇒【月の出】16日午後5時7分

・福岡【月の出】15日午後4時34分
⇒【月の入り】16日午前7時2分
⇒【月の出】16日午後5時17分

・那覇【月の出】15日午後5時0分
⇒【月の入り】16日午前6時56分
⇒【月の出】16日午後5時48分

東京以外でも、16日朝「月の入り」と「満月を迎える時間」がほぼ同じなので、満月になった瞬間の月を楽しむことは難しいですが、16日夜に「ほぼまん丸の月」を愛でてみてはいかがでしょうか。


ビーバームーンとは?

その11月の満月、実は、英語圏では「ビーバームーン」と呼ばれます。この名前の由来は諸説ありますが、ビーバーが巣作りする頃だからという説や、毛皮にするビーバーを捕獲するための罠を仕掛ける頃だからという説があります。

日本でも、この時期は、色々と冬支度を始める頃です。暖かい布団や毛布など、冬の寝具の準備がまだ、という方は、早めに備えてください。


ビーバームーンだけじゃない 他の月は〇〇ムーン

そして満月に別名があるのは、11月だけではありません。

英語圏では、月ごとに様々な呼び名があります。来月、12月の満月は、冬の寒さが厳しくなる頃なので「コールドムーン」。年が明けて、1月の満月は、狼が空腹で遠吠えをする頃なので「ウルフムーン」。2月の満月は、大地の多くが雪に覆われる頃なので「スノームーン」と呼ばれます。

これから、冬に向けて、夜は一段と冷えてきます。特に、スッキリと晴れた夜ほど、澄んだ夜空に輝く月が綺麗に見えますが、気温はグンと下がります。月を眺める時には、暖かい服装を選んでください。

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