沖縄では経験したことない大雨 土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重

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活発な雨雲がかかり続けている沖縄では、これまで経験したことないような大雨となっています。このあとも猛烈な雨の降る所があり、土砂災害や浸水害、河川の増水・氾濫に厳重な警戒が必要です。

経験したことのない大雨

高気圧の縁をまわる暖かく湿った空気や気圧の谷の影響で沖縄や奄美では発達した雲がかかり続けていています。特に昨夜から今朝にかけては、沖縄県では、本島北部を中心に相次いで、記録的短時間大雨情報が発表され100ミリ以上の雨が降ったとみられます。

5時20分までの1時間に、国頭村東部付近で120ミリ以上、東村付近で120ミリ以上
5時30分までの1時間に、国頭村西部付近で120ミリ以上
5時50分までの1時間に、大宜味村付近で約120ミリ
6時30分までの1時間に、東村付近で約120ミリ
7時00分までの1時間に、国頭村西部付近で約110ミリ、大宜味村付近で約110ミリ
8時30分までの1時間に、名護市西部付近で約110ミリ、名護市東部付近で約110ミリ、大宜味村付近で約110ミリ、東村付近で約110ミリ

また、10日(日)9時までの48時間に鹿児島県与論島では638.5ミリ、沖縄県東村では636.5ミリの雨を観測しています。いずれも観測史上1位の記録で、11月1か月の平均雨量の約5倍の雨がわずか2日余りで降ったことになります。

猛烈な雨の恐れ

午前10時現在でも、沖縄本島付近には活発な雲がかかり、奄美周辺にも広がっています。このあと夜にかけても雨が降り続き、局地的に1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降る恐れもあります。すでに記録的な大雨によって、地盤が緩み、土砂災害の危険度が高くなっている地域があり、沖縄本島では河川の水量も増えています。

引き続き、土砂災害や浸水害、河川の増水・氾濫に厳重な警戒が必要です。

大雨が発生 とるべき対応は

実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。

①河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。

②運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。

③山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。

④地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。

⑤上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。

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