株式会社アデランス(東京都品川区)は、このほど「ミドルエイジ男性の髪」に関する意識調査の結果を発表しました。同調査によると、髪型を決める優先順位は、40代以降が「手入れが楽であること」、30代では「自分に似合っていること」がそれぞれ最多となりました。では、20代の頃と比較してやらなくなった髪型にはどのようなものがあるのでしょうか。
調査は、全国の35~54歳の男性208人を対象として、2024年7月にインターネットで実施されました。
まず、「現在の髪の悩み」を尋ねたところ、全年代で「白髪が増えた」(35-39歳44.2%、40-44歳46.2%、45-49歳71.2%、50-54歳53.8%)が最多となり、45歳を境に2人に1人以上が白髪に悩んでいる様子がうかがえました。
また、「現在使用しているアイテム」については、ニオイやフケを予防する「薬用シャンプー」(54.8%)が最も多く、次いで「育毛剤、発毛剤」(32.1%)、「シャンプーブラシ」(27.4%)が続きました。
これを年代別に見ると、「育毛剤、発毛剤」では35~39歳が21.7%なのに対して45~49歳では40.9%となっており、45歳を境に使用率が増加していることがわかりました。
また、35~39歳のみ「薄毛対策用内服薬、サプリメント」(26.1%)が他の年代より多く、インナーケアにも重点を置いている様子が見て取れました。
次に、「髪型を決める際に最重要視していること」を教えてもらったところ、「手入れが楽であること」(33.7%)、「自分に似合っていること」(25.0%)、「仕事に差し支えないこと」(15.4%)、「年齢に合っていること」(12.5%)といった回答が上位に並びました。
これを年齢別に見ると、40代以降は「手入れが楽であること」(40-44歳36.5%、45-49歳48.1%、50-54歳28.8%)が1位であるのに対して、35~39歳のみ「自分に似合っていること」(28.8%)が最も多い回答となり、手軽さより見た目を重要視していることがうかがえました。
他方、50~54歳では、「見られたい容姿のイメージになっていること」(7.7%)が5位にランクインしており、管理職に就くなど就労環境での変化が生じやすい年齢になると、自分に似合っていることに加えて、社会的イメージも意識している様子がうかがえます。
そこで、「20代の頃と比較してやらなくなった髪型、施術」を尋ねたところ、「カラー(白髪染めを除く)」(28.1%)、「パーマ」(24.6%)、「ブリーチ」(23.7%)などが上位に挙げられたものの、最も多かった回答は「20代の頃から変えていない」(33.3%)となりました。
また、「やらなくなった理由」については、「年相応を意識するようになった」(31.6%)、「抜け毛、薄毛につながりそう」(27.2%)、「髪へのダメージを気にするようになった」(25.4%)といった意見が上位となり、やらなくなった髪型、施術で「カラー」「パーマ」「ブリーチ」が上位にランクインしていることから、「抜け毛、薄毛、ダメージ」を避けるため、これらの施術をやらなくなる傾向が読み取れます。
これを年代別に見ると、45歳以降では「年相応を意識するようになった」(45-49歳52.0%、50-54歳37.5%)が1位となったほか、50~54歳のみ、「髪のボリューム不足でできなくなった」「若い頃の髪型が似合わなくなった」(いずれも25.0%)が5位にランクインしており、希望の髪型があってもできなくなってしまうケースも見られたそうです。