「ちょっと理系民の皆さんに聞いて欲しい」という呼びかけからはじまった、じゃぐ@食品研究さん(@food_juggle)によるX(旧Twitter)への投稿。
「いま我が家のリフォーム中で、キッチンの総入替を進めてたんですよ。ショウルームで検討して最終的に写真のような配色が落ち着くねってことで確定したんですが、ビビッときた理由が後の妻の一言で判明しました『これラボの実験台(島津製)じゃない?』」
このコメントと共に投稿された写真に写るのは、すっきりとシンプルな白いシステムキッチン。一見、よくあるキッチンですが、天板が黒になっています。ちなみに天板の人気色といえば白やベージュだそうですが、黒というところがちょっと実験室感を醸し出しているのかもしれません。
「うちもキッチンの台を黒にしたんだよね……。黒選ぶの珍しいですよ。って言われたんだけど。うん、しっくりきた。(ITエンジニアやってるけど専攻は化学)」
「これ見てニヤニヤしちゃうくらいには理系民だ」
「卒論近くなると、右側のテーブルで寝てたな」
「院生の時の研究室まさしくこれだったww」
「確かに溢れ出るラボ感」
「研究室かと思ったら家でわろた」
「なんか見覚えのある配色だと思ったら…学校の理科室だこれ…」
このように、理系民と見受けられる人々のコメントで大いに盛り上がりました。さらには学校の理科室を思い出すなど、じゃぐさんによる投稿のコメント欄は大喜利状態。
「キムワイプ置いたら落ち着きそう」
「電子天秤とか置きたくなる」
「見える、見えるぞ!シンクの左側に純水製造機が置かれている光景が!!」
「コンセントが防爆仕様だったら騙されるレベル」
「ピペットが見える…」
「ガスクロを置いたら、モロに研究室や」
「ミリQ置いたら完璧だ!」
「蒸留水のビン置いてそれで食器洗いたいwwwwww」
さらにリプライは盛り上がり、投稿されたキッチン写真から、理系民にしか見えない世界も広がっている様子がうかがえるコメントも。
詳細について、じゃぐさんにお話を伺ってみました。
機能性を突き詰めた結果の組み合わせ
ーーじゃぐさんは食品の研究をされているようですが、普段から実験ラボでお仕事をされているのですか?
「はい、その通りです。普段から職場(=研究所)で働いています」
ーーキッチンは奥様も一緒に決められたんですよね? 奥様も研究職なんですか?
「妻と一緒に色味も含めて全体を決めたのですが、その時は私も妻も実験台っぽいとは気づいていなくて、実物が出来上がってきて遠目に見た時に『もしかしてこれって……!』となりました。妻とは私が大学時代からの付き合いなのですが、同じ専攻で同じ実験台を使って授業を受けていたこともあったので、『実験台』というものに対して共通認識があったことが大きかったです」
ーーああ、なるほど! でもこのキッチンは特殊なものではないんですよね?
「はい、パナソニックキッチンの『ラクシーナ』というシリーズから選びました。ショウルームで実際に見て、実物の天板などを見ながら組み合わせを何パターンも試した結果がこちらです。実際近くで見ると天板に細かな模様が入っているので、そこまで実験台っぽさは感じませんでした」
ーーこのキッチンに至るまで、どれぐらい下見されたんでしょうか? 他にも候補はありましたか?
「他にも複数社のシステムキッチンを見たのですが、最終的にこちらになりました。ただ、その時の選択基準は色合いやデザインではなく、あくまで機能面からです。むしろ機能面を追求したからこそ、あのデザインにたどり着いたのがなんとも理系らしいと夫婦で笑っていました」
ーーやっぱり実験台は機能的ってことですね。天板の色も選択肢があったようですが、黒をチョイスされた理由はありますか?
「そうですね、選択肢は非常に多かったのですが、黒を見た時これだ!という思いでした。その時はまさか実験台に影響されて意思決定をしたことに気づいていませんでしたが」
ーーちなみに、コメントでも理系民の必須アイテムと書かれていた「キムワイプ(日本製紙クレシアが発売している紙ワイパー)」が写ったキッチンを投稿されていて笑いましたが、実際キッチンで使ってらっしゃるんですか?
「いえいえ、自宅にはなかったのですが、あまりに声をたくさんいただいたのでホームセンターに買いに走りました。あまりにフィットしたので驚きです……ちなみにリフォーム後の清掃に大活躍しています」
じゃぐさんによると、もはや実験台にしか見えないこのキッチンは「パナソニックキッチンのラクシーナシリーズ」ということです。
「ラクシーナの可能性は無限大」
「これがラクシーナだということが衝撃!」
コメント欄でもパナソニックのシステムキッチンだということに驚く人も。そうなると気になるのが、このキッチンの詳細。というわけで、パナソニックハウジングソリューションズのご担当者の方にもお話を伺いました。
実は実験台ぽい黒い天板はすぐれもの!
ーーラクシーナはいろいろ組み合わせが可能なのですね?
「ラクシーナは、①パナソニックだけのワイドコンロシリーズ(IH/ガス)②お手入れしやすい独自のスゴピカ素材を使ったシンクや水栓 ③お客様の理想を叶える豊富なコーディネート・バリエーションが特徴です。
そのため、扉柄・カウンター柄・シンク柄・取っ手・キッチンボードを組み合わせると、約38万通りの組み合わせ方があります。今回の投稿者様のセレクトは、
カウンター色柄:フリオカウンター ダークグレー
扉柄:質感がマットのホワイト系(複数色あるので特定は難しいです)
取っ手:アルミライン取っ手ブラック
といったところだと思います」
ーー今回、投稿されたじゃぐさんの組み合わせは、珍しいですか?
「濃色のカウンターやマットな扉柄は、ここ数年のトレンドです。キッチン自体は同じ組み合わせでも、お住まいの状況では、まわりに木目柄やグリーンなどが入ることが多いのですが、じゃぐさんの写真を拝見すると、フローリング以外がモノトーン、 無地で統一されているので実験室に似ている雰囲気になっているのかと思います。
実は天板にチョイスされた濃い色の人造大理石は、通常傷が目立ちやすいのですが、 こちらは高い表面硬度の素材と、表面にエンボス加工を施し、レザーのような肌触りとなっています。そしてエンボス加工により傷がつきにくく、長くキレイに使っていただける仕様です」
キッチンにも、やはりその人の個性や人生がにじみ出るものなんですね。なんとも奥深い!
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じゃぐ@食品研究さん
https://x.com/food_juggle
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パナソニックキッチン
https://sumai.panasonic.jp/kitchen/