ピョンタ・フロスキーさん(@pyonta_F)がXに投稿した1枚の写真が多くの共感を集めています。男の子と子猫、そして青年と成長した猫が一緒に窓辺でお昼寝している写真に添えられたメッセージ、「僕らは仲良く育ったよ。ありがとう。」。この投稿には、「胸が締めつけられます」「種族を超えて家族になったんですニャン」「同じ寝相で本人だとわかる。目から水が…」といった温かいコメントが寄せられ、9万件以上の「いいね」を集めました。
そんな息子さんとピョンタくんの深い絆について、ピョンタ・フロスキーさんにお話を伺いました。
ーー息子さんとピョンタくんは、強い絆で結ばれているのでしょうか?
「はい。とても強い絆を感じています。ピョンタは、息子が叱られているときに、私の足を齧ってきたり、花瓶を倒していたずらをして、息子を守ろうとしたことがありました。一方で、息子もお兄ちゃんとしてピョンタを守ろうとしたことがあります。ピョンタが我が家に来て間もない頃、ソファーを齧る癖があって、そのせいでソファーに穴が開いてしまいました。私が『ピョンタと一緒に暮らせないかもしれない』と息子に言ったとき、息子はピョンタを抱いて泣きながら一生懸命謝りました。その姿を見て、私も言い過ぎたと反省し、ピョンタを息子の弟として育てる決心をしました。それ以来、ピョンタはソファーを齧ることをやめました。ピョンタは人間の言葉がわかっていたのかもしれません」
ーーでも、ピョンタくんはお空に行ってしまったんですね。
「はい。今年の4月下旬、ピョンタの体調が悪くなったとき、離れて暮らす息子にすぐ帰ってくるように伝えました。息子が5月に帰省すると、ピョンタは一時的に元気を取り戻し、息子も『俺、帰ってこなくても大丈夫だったんじゃないの?』と言うほどでした。しかし、GWが終わり、息子が帰った途端、ピョンタは力が抜けたように弱ってしまいました。最期の瞬間も、ビデオ通話で息子の顔をじっと見つめ、片手を挙げてまるで『元気で頑張れよ』と伝えるような姿を見せてくれました。息子が『ピョンタありがとう』と言ったその直後、ピョンタは静かに地球を去りました。ピョンタにとって息子が何より大切な存在だったのだと思います」
ーーピョンタくんの存在に助けられたことはありますか?
「もちろんです。ピョンタは私が落ち込んでいるとき、そっと寄り添ってくれました。息子も同じで、辛い時にはピョンタをギュッと抱きしめていたと思います。ピョンタは、家族が優しく思いやりを持って接することの大切さを教えてくれた存在でした」
ーー寂しさを感じますか?
「とても寂しいです。ピョンタのことを考えると、涙が出てしまいます。でも不思議なことに、時々家の中でピョンタの気配を感じることがあるんです。そういうときは、きっとお空から帰ってきてくれているんだと思います」
ピョンタくんとの絆は、息子さんと家族にとってかけがえのないものでした。ピョンタくんが残した思い出は、これからもずっと家族の心の中で生き続けるでしょう。