かつて保護したずぶ濡れ子猫、今はでっかいニャンコに…ビフォーアフターに「泣きそうなんじゃが」

太田 浩子 太田 浩子

「台風の雨の中、息子の足元に現れたちっちゃいニャンコ。今ではでっかいニャンコ。
#野良猫から完全室内飼育になった猫beforeafter」
とツイッターに投稿された2枚の写真が、16.2万いいねがついて話題です。1枚は9年前の雨の日に助けを求めるように現れた、ずぶ濡れの弱々しい子猫の写真。もう1枚は、すっかり成長してフォレストキャットのような風格がでた現在の猫さんの写真です。

 猫さんの違い過ぎる見た目に、
「良かったね、おうちが見つかって」
「びしょ濡れのにゃんこさんが、カッコよくなりましたね」
「泣きそうなんじゃが」
「態度もお腹も大きくなったんですね!」
「最初は本当に すみませんすみません なのに 今はもう 俺様になんか用か?って居そうな感じで好きですw」
と、ほっこりするみなさん。

 変身を遂げた猫さんは、推定2カ月で保護されたピョンタ・フロスキーくん。病院にかかったときのことを記録している「ピョンタノート」には、最初は体重が約500グラムと書かれています。もふもふなので大きく見えますが、現在は6キロちょっとで見た目ほどは重くありません。

 ツイ主さんはこのツイートのあとにも、息子さんとピョンタくんが同じ場所で一緒にお昼寝している2枚の写真を投稿しました。7年の月日が流れて体が大きくなっても、同じ体勢で仲良く眠る1人と1匹。思わず「ステキな写真〜」と、こちらにも10.6万いいねがついています。

 息子さんを長男、ピョンタくんを次男として大切に育てるツイ主さんに聞きました。

──ピョンタくんと出会ったときのことを教えてください。

 2011年9月1日、台風がやって来る雨の降り出した頃に、息子と一緒に土手を歩いていました。私は川の様子を撮影していて、息子の「ママー!猫ちゃん!」の声に振り向くと、息子の足元に子猫がいました。どこから現れたのか全く分からなくて、もちろん近くに親猫がいる様子もなく、小さく震える子猫に戸惑いました。息子は触ることもできずに固まってしまっていて、「ママ、この子どうしよう?」と。投稿したのは、そのときに思わず撮った写真です。台風の風雨がこれから本格的に強くなると分かっていたので、放っておくこともできずに保護しました。

──家に連れて帰ったんですね。

 とにかく小さくて鳴くこともできず、数日で死んでしまうのではないかと心配しました。顔中に黒い小さなものがびっしり付いていて、一つ一つ時間をかけて取り除きました。

 それからは、当時小学生だったお兄ちゃんが音読をするのをじっと見守ったり、一緒に寝たり、とにかくずっと一緒にいました。お兄ちゃんも小さなピョンタを守らなくちゃと思っているようでした。

──ピョンタくんは、今もお兄ちゃんが大好き?

 9年経った今は、お兄ちゃんをよく避けています。抱っこすると「近づくなコラッ!」って感じです(笑)。

 しかし、お兄ちゃんが私に叱られていると、ピョンタは私を齧ったり近くの物を倒して注意をそらして全力で守ろうとします。また、お兄ちゃんの部屋を留守中に私が掃除しようとすると全力で邪魔をします。拾ってもらった恩を感じているのか、兄弟愛なのか...よく分かりません。お兄ちゃんの洗濯物によくモミモミしているので、本当は好きみたいです。

──そこは猫さんらしいですね(笑)。ハッシュタグ「#野良猫から完全室内飼育になった猫beforeafter」を知ってツイートしてみようと?

 はい、そのとおりです。うちにも保護猫ちゃんいるよ〜って感じで気楽にツイートしちゃいましたが、たくさん反響があって驚いています。

 「#野良猫から完全室内飼育になった猫beforeafter」は、素敵なタグだと思います。投稿されているどの猫ちゃんも、優しい方に巡り合えて大切にされている様子を窺うことができ、ほっこりします。そして、優しく温かいリプをくださる人ばかりです。

 保護しなくちゃいけない猫がいなくなることを本当は願っていますが、ピョンタとの出会いには感謝しています。ピョンタは幸せな時間をくれる大事な家族になっています。

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