「こちらは私を起こすためだけに行われる深夜のカーテン登りです」
暗闇の中、カーテンによじ登る猫の姿を収めた動画がX(旧Twitter)で大反響を呼んでいます。
投稿したのは、飼い主のもも(@mugicat226)さん。動画には、愛猫の「げんき」ちゃん(取材時、4歳6カ月)が映っています。
げんきちゃんは、下から少しずつカーテンを登り、頂上付近でストップ。飼い主さんの様子を伺うこちらをチラチラ見ています。キラッと光る瞳は、一瞬、猫ではなく何か不思議ないきもののよう!
この動画が公開されると、瞬く間に約3万件の“いいね”を集めました。リプライ(返信)には、「スパイダーニャン!」「一瞬、小熊に見えました」「これは夜な夜な現れるという妖怪カーテン登りですね」「ご不満のご様子がかわいすぎる」「猫あるあるww 猫って起こすことへの労力をいとわなさえぐい」など、げんきちゃんの驚くべき行動に目を奪われる人が続出しています。
このあと、げんきちゃんはどうなったのでしょうか? 当時の状況について、飼い主さんに詳しいお話を伺いました。
飼い主さんが起きるまでカーテンに登り続けるげんきちゃん!
――撮影時の状況をなるべく詳しく教えてください。
「撮影したのは、投稿日当日の深夜1時半頃です。私のベッド横になる腰窓のカーテンに登って揺らして起こそうとしてきました」
――げんきちゃんがこのように飼い主さんを起こすことはよくあるのでしょうか?
「最近は少なくなりましたが、週に1日から2日くらいでしょうか。私が下ろしたあと、相手にしないでいると何度も登ります」
――この光景を見たとき、どのような感想をもったかお聞かせください。
「『またか……』ですね(笑)。最初の頃は、猫がよくする運動会の一種として登っているのかなと思っていたのですが……。あるとき、『これは私を起こしているのだ』と気づきました。私の体調が優れなかった日や忙しかった日など、日中、あまり遊んであげることができかったときに、夜中起こすようです。『またか……』と思うのは、『私が満足するほど遊んであげることができなかったのだな』という反省の意味も含まれています」
――このあと、げんきちゃんはどうなったのでしょうか?
「私が起きるまでカーテンに登ったまま揺らしていました。自分では下りないので、私が抱っこして下ろします。そのあと、私がすぐに眠るとまたカーテンに登るため、少し一緒に遊んでからようやく寝床へ。ゴロゴロしながら眠ります」
――げんきちゃんは、どのような性格ですか? そう思われる仕草や行動などエピソードがあれば、ぜひ、教えていただけますと幸いです。
「甘えん坊でビビり。とてもヤキモチやきです(笑)。普段は、私の顔のすぐ横か、布団の中に入って腕枕をして一緒に寝るのですが、日中はよく膝上に乗ってきておなかを出して眠っています」
「姉妹でお迎えした『しずか』ちゃん以外の同居猫は苦手。また、新しいおもちゃや新しい家具もいぶかしんでしばらく近寄りません。しずかちゃんが私に甘えたり、私の布団に入ってきたりすると引き離そうとします。怒ったような声を出してキャットタワーでバリバリと爪とぎをして不服であることをアピールすることも。ただ、私がいないときは姉妹でくっ付いて一緒に眠ったり、毛づくろいをし合っているので仲は良いです」