「現実の全てに嫌気がさした社会人の皆さん、水泳マントを買いましょう。『小学生時代のプール帰り』に戻れるので、クソみたいな現実から逃避できます」
こんなポストされたのは、たかや(@888tky888)さん。タオルを巻いているだけなのにヒーローのような気分になっていたあの頃を思い出しますよね。
「マイメロチョイスに狂気を感じるw」
「いつでもパンツ履き替えられますね!」
「子どもに戻りたい大人と戻りきれていない狭間がよく表れている短編小説でした」
「こういうバカできる友達ほしいなぁ〜楽しそう!」
投稿には、あの懐かしい気持ちを取り戻したい大人たちからたくさんのコメントが寄せられました。
たかやさんはご自身でもサイトを運営されており、この水泳マントであの懐かしい気持ちを取り戻す大人たちについて、記事を書かれています。→子どもの頃に戻りたいから、水泳マントを羽織って夏の帰路につく
ポストをされたたかやさんにお話を聞きました。
ーーなぜこの企画を?
「このポストは、もともと2年前に撮影した画像です。企画を実施した当時、自分は29歳でした。僕にとっては『20代最後の夏』で、ナーバスな気持ちで日々を過ごしていたのを覚えています。
『あぁ…来年は30歳になってしまう…』
『もっと、20代の夏を満喫したかったなぁ…』
『いや、なんなら、小学生の頃の夏休みに戻りたい…』
『将来や貯金の不安も無かった…あの頃に。今よりももっと入道雲をデカく感じられた、あの頃に…』
そんなことばかり考えていました。
そんな日々を送る中、『そうだこれは夢なんだ』という有名なアスキーアートの存在を思い出しました。あのアスキーアートの最後は、こんな一文で締められています。『午後から友達とプールにいっておもいっきり遊ぶんだ・・・』
この箇所を読んで、『そうだ! 仲の良い同僚と一緒に、水泳マントを羽織って外を歩けば、小学生時代の夏休みに戻れるかもしれない!』と閃きました」
ーー実際にやってみて、どうでしたか?
「小学生の夏休みに戻りたい」という動機がスタートですが…。それとは別に、『いい歳した大人が水泳マントを羽織る絵面は面白いかも』という考えも実施前からありました。なので、仕事仲間に協力してもらいながら『水泳マントを羽織った大人の写真』を撮影できたのは嬉しかったです。
とくに、ポスト2枚目の写真はお気に入りです。この写真では、水泳マントの下にリュックを背負っています。そうするとマント部分が良い感じに『ブワッ』となるので、写真を見返してテンションが上がりました。やっぱり、マントは『ブワッ』となってこそだと思うので。あと、購入した水泳マント、2年経った今でも普通にバスタオルとして使っています。タオルが1枚増えて得した気分です」
ーーこの企画で苦労したのは、どんなところでしょう?
「撮影を実施した日が、猛暑日だったので、炎天下を歩くしんどさはありました。
ただ、このポストの引用で、どなたかが『普通に日除け対策としても、マントを羽織るのはアリ』と感想を書かれていたんですよね。なので、水泳マントのおかげである程度、暑さは軽減されていたのかもしれません」
ーー実際、身も心も小学生に戻ることはできたのでしょうか?
「正直、心までは戻れないと思います…!ぶっちゃけ、タオルを一枚首にかけてるだけなので。ただ、そんなことよりも、気心知れた友人とデパートで水泳マントを選んでる時間や、各々の水泳マントコーデを披露しながらキャッキャするは、普通に楽しいのでおすすめです。そのまま、昔ながらの喫茶店でサイダーを飲んだり、あんみつを食べたりしてほしいです。少し前に『平成レトロ』がブームにもなりましたし、
『水泳マントオフ会』みたいなのが流行ってほしいなぁとも思っています」
ーー次に考えている企画などもあるのでしょうか?
「自分はもともと『小学校の懐かしいもの』を集めるのが好きなんですよね。数年前には、通販で給食バットを購入したこともあります。なので『小学校の備品』で手に入れたいものはまだまだあります。例えば、『朝礼台』とか欲しいですね。校庭に置かれてるアレです。朝礼台って、小学生時代に登ることがなかなかできなかったので。大人になったいま、朝礼台を手に入れて自由に登り降りしてみたいです。選手宣誓とかしてみたい」
たかやさんは「そういう企画をたくさんやりたいので、教材メーカーや学校関係者の方からのお仕事募集中です!」と話してくれました。