みなさんは、「オンライン詐欺」に遭遇した経験はありますか。ビッグローブ株式会社(東京都品川区)が実施した「オンライン詐欺・フェイクニュース」に関する意識調査によると、オンライン詐欺に遭遇した経験がある人は約8割に上ることがわかりました。また、オンライン詐欺の接触頻度は高年齢層が高い一方、実際被害にあった経験は20代男性が最多となりました。
調査は、全国の20~60代の男女1000人を対象として、2024年6月にインターネットで実施されました。
まず、「メールやSNSでオンライン詐欺を見たことがありますか」と尋ねたところ、全体の77.7%が「ある」と回答。また、「メール経由でのオンライン詐欺」の接触は73.2%で、年代別では60代が82.5%で最多に。次いで50代が81.0%と高年齢層ほどリスクが高いことがわかりました。
他方、「SNSやWebサイト経由でのオンライン詐欺への接触経験」は54.4%とメールよりは低い結果になったものの、こちらも60代が61.0%、50代が58.0%と高年齢層の接触頻度の高さが目立っています。
高年齢層の接触頻度が高くなった一方で、「実際にオンライン詐欺の被害にあった経験がある」人は全体の7.4%で、被害の内訳は、「個人情報の漏洩」(40.5%)、「お金を支払った」(32.4%)などで約7割を占めたほか、被害経験がある人の約2割が「20代男性」(18.9%)となり、接触頻度が高い高年齢層よりも若年層が実被害にあっているケースが多いことがわかりました。
続けて、オンライン詐欺に接触した際に「怪しいと感じた理由」を教えてもらったところ、「心当たりのない内容だった」(71.9%)、「不自然な日本語だった」(61.0%)、「URLやドメインがおかしかった」(52.6%)などが上位に挙がりました。
また、全体の56.0%が「オンライン詐欺を見破る自信がある」 (そう思う13.3%、ややそう思う42.7%)と回答。
さらに、約4割の人が「将来、AIでオンライン詐欺が更に脅威になる」(42.3%)と回答しており、特に脅威を感じているのは60代で57.5%、50代でも53.0%と半数を超えた一方で、20代(32.5%)や30代(27.5%)の若年層は3割前後にとどまりました。
次に、「フェイクニュース・偽情報を見たことがありますか」と尋ねたところ、全体の41.1%が「ある」と回答。そのうちの11.2%が「フェイクニュース・偽情報を見て(信じてしまい)、拡散した経験がある」と回答しており、この割合が多いのは20代男性(30.6%)と30代男性(23.7%)でした。
最後に、「フェイクニュース・偽情報対策」を教えてもらったところ、「情報の発信元を確かめる」(41.7%)、「他の情報と比べてみる」(40.6%)といった回答が上位を占めました。