ぬいぐるみのようなフワフワの毛並みのオスのポメラニアンのオセロくん。まっすぐな瞳で人間を見つめる甘えん坊で、お腹が空くとかわいい声で「ワンワンワン〜♪」とまるで歌うように催促してきます。
ぬいぐるみのようなオセロくんは13歳のシニア犬。全く老けた感じがしません。
高齢者の飼い主がネグレクト
オセロくんの飼い主は高齢の方でした。しかし、オセロくんの満足な世話ができなくなり、飼育放棄。神奈川県動物愛護センターに持ち込まれることとなりました。保護当初のオセロくんは全身ノミだらけ。飼われていた環境の劣悪さを感じさせました。
オセロくんをセンターから引き出したアイドッグ・レスキュー隊では、適切な医療ケアを施し、お世話することに。シニア犬ではあるものの、これだけ元気でかわいいオセロくんなので、その余生に寄り添ってくれる里親募集も始めることにしました。
持病の手術を乗り越え、さらに元気になった
動物病院で調べてもらうと、歯がボロボロ。貧血気味で、心雑音があり、睾丸にも腫瘍らしきものがありました。
シニア犬にとってはこれらの手術の負担は相当でしたが、これだけ元気なオセロくんの犬生を1日も長く健康に過ごしてほしいと願い、熟考の末に決行。オセロくんは手術を乗り越え、さらに元気になってくれました。
いつも垂らしているベロもオセロくんのチャームポイント
気管支炎を起こしたこともありましたが、それも完治。心臓にかかわる投薬はしばらく続けないといけませんが、何よりオセロくんは常に元気いっぱいでニコニコ。冒頭の通り、綺麗な声で「ワンワン♪」と歌うように感情表現。その度に周囲の人間を癒してくれます。
ボロボロだった歯を全て抜いてしまったこともあり、いつもベロを垂らしていますが、そこもまた個性です。うれしそうに浮かべる笑顔と合わせてのチャームポイントになっています。
オセロくんの預かりボランティアさんは、「ぬいぐるみ度高めの目、明るく元気な性格、ポメ界きってのイケワンです!」と太鼓判を押してくれます。いつの日か、オセロくんに最良の飼い主さんが現れることを願い、今日も世話を続けています。
アイドッグ・レスキュー隊
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