夏休みで利用が増えた公共施設が、一部の生徒、学生らの迷惑行為に頭を悩ませています。職員をスマホで撮ってSNSに投稿したり、給湯室のレンジを発火させたり、大声で騒いだり、走り回ったりといったトラブルが後を絶たないといい、鳥取県境港市の複合施設「みなとテラス(境港市民交流センター)」は8月6日、「注意しても改善の様子が見られない場合は【強制的に退館していただく措置】を取らせていただきます」と宣言するに至りました。
みなとテラスは2022年7月、境港市役所の敷地内にオープン。「市民交流センター」「市民図書館」「防災」という3つの機能を併せ持ち、乳児からシニア世代、外国人、障害者など、どんな人でも気軽に利用できることを謳っています。
共用スペースや自習コーナーが充実しており、館内ではフリーWi-Fiも使えることなどから、夏休みになると地元中学生ら若い世代の利用も急増。みなとテラス【公式】Xアカウント(@minato_terrace)は「学生の憩いの場になっていることを喜ばしく思っています」としつつ、一部の利用者による迷惑行為を問題視。「【スタッフが注意をしても無視する、暴言を吐く、反抗的な態度をとる】など、改善する様子がないため、現在学校や警察、その他関係団体と対応について相談を進めております」と投稿しました。
みなとテラスは、職員らが確認した迷惑行為も具体的に列挙しています。中には「トイレでピアスの穴を開け、血で汚したまま放置する」「2階からゴミや荷物、紙飛行機を落とす」といった度を越したものもあり、投稿からは他の利用者からの苦情が相次いでいることが窺えます。
投稿は多くの人に衝撃をもって読まれ、「すごくよい施設なのに悲しい」「1人だと出来ないけど団体になるとやっちゃうのよね」「『公共の施設』という、認識を持って欲しいですね…」などのコメントが寄せられました。
新たな交流拠点、憩いの場として多くの人に親しまれる、みなとテラス。担当者は「公共施設の使い方やマナー、ルールについて、学校や地域と連携しながら子供たちにしっかり伝えていきたい」としており、投稿では「あらゆる人に開かれた“テラス”のような場所を目指しております。今後とも、皆様のご理解・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします」とあらためて呼び掛けています。