AIによる技術革新が進み、異性への自己アピールや異性間コミュニケーション時にもAIの影響が徐々に浸透してきているといいます。結婚相手紹介サービスを提供する株式会社オーネット(東京都中央区)が実施した「AIや編集ツールによる画像やメッセージ編集」に関する実態調査によると、約半数が「AIや編集ツール利用経験がある」と回答しました。写真や相手へのメッセージ作成時にAIや編集ツールを利用することについて、どのような考えを持っているのでしょうか。
調査は、全国の25~34歳の既婚男女526人(男性258人、女性268人)を対象として、2024年6月にインターネットで実施されました。
はじめに、「結婚するまでに自身の写真やテキストメッセージにAIや編集加工ツール等を使用したことがありますか」と聞いたところ、男性の49.6%、女性の50.0%が「使用したことがある(写真館や外部業者や友人に制作してもらい、友人やSNSなどに公開した場合も含む)」と回答しました。
「AIや編集加工ツール等を使用したことがある」と答えた人に「加工した画像を使用した場面」を聞いたところ、男女いずれも「SNSにアップした」(男性42.2%、女性39.6%)が最多に。次いで「マッチングアプリにアップした」(男性34.4%、女性34.3%)が続き、男女間の利用状況の違いはみられませんでした。
また、「加工したメッセージを使用した場面」については、男性は「SNS利用時のメッセージ送信」(43.8%)、女性では「マッチングアプリでメッセージを送る時」(33.6%)がそれぞれ最多となり、なかでも「SNS利用時のメッセージ送信」では男女で15.4ptもの差がみられました。
この男女差について同社は、「SNSのように一方的な情報発信という事について男性は躊躇せず発信を行う傾向にある、また、その際のメッセージについてもAIツールなどを使って手間をかけずに発信するという傾向が女性よりあるのではないか」と推測しています。
次に、「AIや編集加工ツールを使用して生成された画像やテキストメッセージを使用することについての考え」を尋ねたところ、「AIや編集加工ツール等を使用したことがある」と答えた人は、男女いずれも「節度をもって利用すれば問題ない」(男性34.4%、女性41.8%)が最多に。
次点以降をみると、男性は「広く普及しており使用は全く問題ない」(男性31.2%、女性16.4%)、女性では「画像ノイズ除去やテキストチェック程度に限定して使用すべき」(男性21.9%、女性19.4%)が挙げられ、全体で約9割がシーンや活用方法を限定して利用することを含めて、「利用することを許容する」という回答結果となりました。
一方、「AIや編集加工ツール等を使用したことはない」と答えた人では、半数近くの男女が「AIや編集・加工ツールの利用は異性との関係性構築に影響はない」(男性45.4%、女性45.5%)と回答しており、自身の経験からAIや編集ツールを使用しなくても異性との出会いや恋愛に影響なく結婚に至ったという経験がうかがえる結果となりました。
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【出典】
▽結婚相手紹介サービス「オーネット」調査