日本各地でさまざまなアイドルが生まれる〝アイドル戦国時代〟となる中、7人組グループ「Appare!(アッパレ)」が、目覚ましい勢いでファンを増やしている。2016年のデビュー時は50人ほどの観客しかいなかったが、今年8月には日本武道館でライブができるまでになった。ファンの心を掴んで離さない、彼女たちの魅力とは―。
ヒット曲「ぱぴぷぺPOP!」の裏側
2016年、原宿でスカウトされた6人でデビューしたAppare!。改名やメンバー変更を経て、今の形になった。転機は22年にTikTokで大バズりした「ぱぴぷぺPOP!」だ。「人生万歳~、この先10年安泰~、漏れてバズったら半端な~い♪」と軽快なリズムで繰り出されるフレーズと、PVのコロコロ変わる表情が「中毒性がある」と話題になり、若者たちのカリスマ的存在になった。
2016年、原宿でスカウトされた6人でデビューしたAppare!。改名やメンバー変更を経て、今の形になった。転機は22年にTikTokで大バズりした「ぱぴぷぺPOP!」だ。「ミルクで乾杯〜砂糖混ぜたらあんま〜い レンジでちんしてあったか〜い♪」と軽快なリズムで繰り出されるフレーズと、メロディーが「中毒性がある」と話題になり、若者たちの間でTikTokを中心に大流行した。
実はこの曲、メンバーがアイデアを出し合ったのだという。楽曲を手掛けたのは、数々のアイドルの名曲を生み出してきたロックバンド・Winnersの玉屋2060%さん。「頭に残りやすい“パ行”を使ってほしいとか。サビの言葉は楽しい時に思い浮かぶ言葉を使ってほしいとか…。めっちゃ考えました(笑)」と、メンバーの朝比奈さん。
ちょうど、TikTokが流行り始めていた頃。「友達や親戚からも、たくさん連絡がきて。でも実感が全然なくて、後から気付くみたいな。テレビに出ている有名なタレントさんが踊ってくれて、すごいな…って。本当にうれしかったです」と話す。
ファンと一体感あるライブ
今、初期メンバーは朝比奈れいさんしかいない。「他のメンバーが辞めたから辞めたんだって思われるのも嫌だったし、納得いってなかったのが一番大きいです。んー…自分が想像しているアイドルになれていなかったし、やりきれてないなって」
2020年に体制変更で充電期間を経た後は、観客と一緒に踊りやすい曲調や振り付けに変化。「武器」だというライブに磨きをかけて、観客との一体感が強まっていった。武道館へ向けた新規獲得の施策としてアイドルとしては破格の1回1000円の特典会ではファンとのコミュニケーションを大事にし、地道に少しずつファンを増やしている。
武道館まで約60日。「諦めそうになった時もあったけど、遠回りして長かったけど、頑張ってきてよかったなって。一人でも多くの方に幸せを届けられるように、一人でも多くの人に楽しい時間だと思ってもらえるように、一人でも多くの方の人生がさらに華やかになるように…。できることを精一杯頑張って、武道館に立つに相応しいアイドルになれるように、まだまだ努力していきます」
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〈Appare!〉2020年7月に「天晴れ!原宿」から「Appare!」に改名。24年1月、自身最大規模の全国5都市Zeppツアーを大成功に収め、約1年半の間ずっとグループの次なる目標と公言してきた【日本武道館ワンマンライブ】を8月16日(金)に開催することを発表。とにかくアツくて楽しいライブパフォーマンスに定評があり、2023年夏、日本一のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2023」の「TIFアイドル総選挙2023」では1位に輝いた。22年11月発売「Appare! Future」収録の「ぱぴぷぺPOP!」がTikTokバズり視聴数は1億7千万回を突破しYouTubeも300万回の再生されている。
メンバーは朝比奈れい、永堀ゆめ、藤宮めい、七瀬れあ、藍井すず、工藤のか、橋本あみ。日本武道館単独公演「Appare! やったれ武道館 〜玉ねぎいただきます!〜」は8月16日午後6時開演で、チケット販売中。