「老後は70代まで働く予定」と答えた人…6割以上が「理想の退職年齢よりも高い」と感じている 40代以上男女300人に調査

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

「人生100年時代」と呼ばれる現代。みなさんは老後は何歳まで働く予定ですか。終活の情報メディア『終活瓦版』を展開する株式会社林商会(滋賀県大津市)が実施した「老後の働き方や退職年齢」に関する調査結果によると、約2人に1人が「60代」と回答しました。老後の主な楽しみにはどのようなことが挙げられたのでしょうか。

調査は、全国の40代以上の男女300人を対象として、2024年4月にインターネットで実施されました。

まず、「老後は何歳まで働く予定ですか」と尋ねたところ、「60代」(53.3%)が半数以上を占めました。ほか、「70代」(29.7%)が約3割となり、「40代」(3.7%)と「50代」(5.7%)は合わせても1割未満でした。

「老後は60代まで働く予定」と答えた160人のうち、「60代を理想通りの退職年齢」と回答した人は70.6%、一方、「70代まで働く予定」と答えた89人では、「70代を理想通りの退職年齢」と回答した人は30.3%となり、6割以上が「理想の退職年齢よりも高い」と回答。

こうした結果から、一般的な退職年齢である「60~65歳で退職したい」と希望している人が多いにもかかわらず、一部の人は仕方なく70代まで働く予定であることがうかがえました。

そこで、「老後も働く理由」を複数回答で答えてもらったところ、「生活のための資金」(256人)が圧倒的に多くなったほか、「趣味娯楽のための資金」(130人)、「社会とのつながりを持ちたいから」(112人)といった意見も上位に挙がりました。

「生活のための資金」と答えた人からは、「年金がいくらもらえるか分からないので」「周りに迷惑をかけないためにも生活資金は大事」といった声が目立ちました。

また、「趣味娯楽のための資金」と答えた人からは、「老後を楽しく過ごすためにも蓄えは必要」「娯楽などを楽しみたいと思った時に年金の額だけでは心もとない」などの意見がみられました。

そのほか、「社会とのつながりを持ちたいから」を選んだ人からは、「人の役に立つことが生きがいになると思う」「社会とのつながりを持つことは若さを持続できると思う」といった声が寄せられています。

また、今後の働き方について「今とは違う仕事に変えようと思っていますか」と聞いたところ、約4割が「どちらとも言えない」(43.7%)と回答。「変えようと思っている」(26.0%)と「変えようと思っていない」(24.3%)はほぼ同数の結果となりました。

「どちらとも言えない」を選んだ人からは、「まだそこまで具体的に先を考えていない」など、の理由が多く挙がりました。

「変えようと思っている」と答えた人からは、「現職の給与は安いので」「従来と同じ業種では負荷が重いと思う」といった声が寄せられました。

一方、「変えようと思っていない」を選んだ人からは、「今の仕事が自分に合っている」「年齢があがると新しいことを覚えるのは大変だから」など、大きく分けて2つの意見が多く寄せられました。

次に、「老後にしたいこと」について複数回答で答えてもらったところ、「趣味を楽しみたい」(187人)、「旅行に行きたい」(172人)、「美味しいものを食べたい」(148人)といった回答が上位に並びました。

さらに、「老後に向けた終活として、しようと思っていること」については、「断捨離・生前整理」(182人)がダントツとなったほか、「財産の管理・整理」(90人)、「エンディングノートの作成」(65人)などが挙げられました。

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【出典】
▽株式会社林商会
https://hayashi-grp.com/
▽終活瓦版
https://syukatsukawaraban.com/

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