保育園に行き始めたばかりの子どもが、風邪や胃腸炎などの感染症に繰り返しかかってしまう「保育園の洗礼」。大正製薬株式会社(東京都豊島区)が実施した調査によると、「保育園の洗礼」というワードの認知度は約7割となりました。また、保育園に通う子どもを持つ親の約8割が「4~6月の間に風邪で保育園を休ませた経験がある」と回答しました。
調査は、0~6歳の子どもを保育園に通わせている全国の保護者382人を対象として、 2024年4月~5月の期間にインターネットで実施されました。
その結果、「保育園の洗礼」というワードの認知度は全体の71.8%となりました。そのうち、「内容まで知っている」と答えた親は40.6%という結果になりました。
また、保育園に通う子どもを持つ親の80.9%が「4月~6月の間に風邪で保育園を休ませた経験がある」と回答。また、その際の子どもの症状については、「鼻水」(71.2%)、「発熱」(68.9%)、「咳」(53.7%)などが上位に挙げられました。
「風邪をひいた子どもを休ませる日数」に関しては、「3日~4日」(57.3%)が最も多く、以下、「1日~2日」(26.9%)、「5日~6日」(11.7%)が続きました。
なお、子どもが保育園を休んだことで、親も仕事を休まなければならないという実情があることから、子どもがお休みする際の親の困りごとを聞いたところ、「意外と子どもが元気で、相手が大変」「仕事を休めない…」「有給が減る」「仕事でほかの人に負担がかかる」など、子どもや自分の事だけでなく、一緒に働く同僚への負担も困りごととして挙げられました。
最後に「保育園の洗礼」の経験者から、今後洗礼を経験する人へのメッセージを募ったところ、「有給はためておくべき」などの具体的なアドバイスのほか、「必ず終わりは来る」という、不安を抱える親への熱いエールが寄せられたそうです。