「ずっと我慢していたんだね」保護された11歳豆柴 体には他の犬に噛まれた跡がいくつも お利口さんのあなたはきっと幸せになるよ 

松田 義人 松田 義人

2024年3月、福岡県の保健所に9匹の豆柴が持ち込まれました。誰が、どんな理由で持ち込んだのかは明らかになっていませんが、みんな穏やかな良い子ばかり。人間の都合で放棄された挙句、最悪の場合は殺処分になります。

九州エリアの保護団体やボランティアは連携して9匹の豆柴をそれぞれ手分けして引き出すことにしました。一番高齢の推定11歳のメス、ルンちゃんはボランティアチーム、わんにゃんレスキュー はぴねす(以下、はぴねす)が保護し世話することにしました。

他のワンコからの攻撃で体中にはいくつもの傷が…

保護メンバーと対面し、キョトンとした表情を浮かべていたルンちゃん。穏やかそうな性格に見えますが、その穏やかさゆえか収容されていたころは他のワンコから首まわりなど体中のあちこちを噛まれていたそうです、ルンちゃんはやり返すことはなくただただ我慢していたそうです。

動物病院で診てもらうと、他のワンコから攻撃された傷跡には歯型が残っていたり、傷がカサブタとなり毛がごっそり抜け落ちたりと、その過酷な状況がうかがえました。

適切な医療ケアで治療することになり、ルンちゃんはしばらくの間はぴねすと提携する預かりボランティアさんの家で過ごすことになりました。

元気に走り回る様子は他のワンコたちを笑顔にするほど

この家にいる先住犬との相性が心配されましたが、ここでもルンちゃんは穏やか。先住犬と争ったり競ったりする素振りは見せず、すぐに仲良く散歩に出かけられるようになりました。ルンちゃんは走り回ることも大好き。老犬ではありますが、うれしそうに元気に走り回る様子は、他のワンコたちをも笑顔に導いてくれるのです。

もちろん、散歩中で出会う他のワンコや人間との協調性も抜群。「かわいいワンちゃんだ」と、子どもたちが寄ってきてもびっくりすることはなく、体をなでさせてあげるお利口さんです。

多くのワンコたちを世話してきた預かりボランティアさんも「ここまでのお利口さんは珍しい」と太鼓判。ほどなくして里親募集をスタートさせました。

いつか優しい里親さんと結ばれますように

推定11歳ということで、里親希望者さんが現れるには相応の時間がかかるかもしれません。

大好きだったであろう飼い主から棄てられ、一緒に過ごした他のワンコたちとも離ればなれとなり、保健所では他のワンコからの攻撃に耐え抜いたルンちゃんです。悲しい思いとそれを乗り越えた頑張りは、いつかきっと報われる日が来ることでしょう。

ルンちゃん、きっとピッタリの優しい里親さんと出会えるよ!

わんにゃんレスキュー はぴねす
https://ameblo.jp/happines-rescue/

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