法律婚と事実婚 前者の選択が大多数 理由の3位は「子どもの親権のため」

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

昨今では、”事実婚”や”法律婚”についてメディアで取り扱われる機会が増えていますが、実際にはどのような状況なのでしょうか。株式会社ネクストビート(東京都渋谷区)が運営する、子育て情報メディア『KIDSNA STYLE(キズナスタイル)』が、「法律婚・事実婚にまつわるアンケート調査」を実施したところ、9割以上が「法律婚」を選択していることが分かりました。また、法律婚を選択した理由については、「特に意味はなく、多くのカップルが法律婚だから」が最も多くなったそうです。

調査は、同メディアのアンバサダー105人を対象として、2024年2月にインターネットで実施されました。

はじめに、「結婚する際、法律婚と事実婚のどちらを選択しましたか」と尋ねたところ、「法律婚」は98.1%、「事実婚」は1.9%という結果になりました。

また、「法律婚を選んだ理由」について、複数回答で答えてもらったところ、「特に意味はなく、多くのカップルが法律婚だから」(77人)が最も多く、次いで「自分、あるいはパートナーが望んだから」(28人)、「子どもの親権のため」(19人)が続き、「名前が変わることに憧れがあった。一方で、旧姓が途絶えてしまうため少し戸惑いもあった」などの声が寄せられました。

他方、「事実婚を選べばよかったと思ったことがある」と答えた人は5.9%、「思ったことはない」が93.1%でした。

「事実婚を選べばよかったと思ったことがある」と答えた人からは、「将来的な拘束力はないけれども、事実婚はお互い馴れ合いになったりぞんざいな扱いになったりしないように思う」「離婚の際、手続きにとても苦労したので」などの声がみられました。

   ◇  ◇

なお、同メディアで「家族キモチ会議」を連載する水谷さるころさんは、自身が事実婚を選択したことについて以下のようなコメントを寄せています。

「我が家は事実婚12年目です。事実婚…実際のところ生活のほとんどは法律婚と変わりません。我が家は母子別姓ですが、子どもの親として『母親の姓が違う』なんて言わなかったらわかりません。親権の問題も、同居している限りほとんど問題になりません。我が家は共有財産を持たない主義で、一緒にローンを組むこともないので事実婚で困ることはほとんどありません」

「じゃあどこに違いを感じているかというと『気持ちの違い』なのです。事実婚には『事実上の婚姻生活』が必要です。自分たちが最も心地よい関係を築けなければ婚姻生活が終わってしまいます。私は法律婚で失敗した反省から事実婚をしていますが、最初から事実婚という選択肢もあると思えば、初婚のときの意識も変わったかも…と思いました。なので今は『事実婚という選択肢もあるよ』と事実婚をオープンにしています」

「法律婚が『安心おまかせパック』だとすれば事実婚は『カスタマイズプラン』みたいなものです。多くの人にオススメはしませんが、法律婚が合わない人はカスタマイズプランも考えてみてもいいかもしれません」

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