中国で普及が進む“手のひら決済”がSNS上で大きな注目を集めている。
「中国の手の平決済は一度慣れるとスマホ決済がバカバカしくなる」とその使用風景を紹介したのは中国在住で深圳市物銀科技有限会社のCo Founder兼CDOを務める吉川真人さん(@mako_63)。
スマホ等のデバイスがなくても端末に手のひらをかざすだけで決済や本人認証ができてしまう。これはテンセントが昨年5月、スマホ決済アプリ「WeChat Pay」に導入した掌紋認証決済サービス「微信刷掌」で、事前に登録した掌紋や情報をもとに利用できるようだ。
今回の投稿に対し、SNSユーザー達からは
「手に何か埋め込んでるとかはではなく静脈認証的なやつですか???指紋かな!?」
「でもなぁ、政府に抗議するデモ参加した人を弁護した弁護士が現金以外何も使えなくなった、ってTVで言ってたなぁ…どういう処理の流れなのか 興味あるある」
「顔決済の自販機とかもありますよね 便利には便利ですけどちょっと怖くなります…」
など数々の驚きの声が寄せられている。
投稿した人に聞いた
吉川さんに話を聞いた。
ーー中国での手のひら決済はどれほど普及していますか?
吉川:深センと広州のセブン-イレブン、ローソン、地場コンビニ、レンタルバッテリー、フィットネスジムでは確認済みです。まだ全国に普及しているわけではないようです。
ーー外国人でも登録できるのでしょうか。
吉川:可能です。私自身も利用しています。
ーー手のひら決済のメリット、デメリットについて。
吉川:非常に手軽で便利ですが、中国ではこういったサービスにおいても、政治的な理由で特定の利用者をブラックリストに入れてしまうことを普通にしてしまいます。また負傷などして手のひらの形が変わってしまった場合、ちゃんと読み取ることができるのか未知数です。
◇ ◇
同様の手のひら決済サービスはアメリカでも「Amazon One」などの形でスタートしている。日本で普及する日もそう遠くないのかもしれない。
なお、今回の話題を提供してくれた吉川さんは日頃、中国テックに関するニュースやトレンド、マーケティング情報をオンライングループ「中国ビジネストレンドコミュニティ」でシェアしている。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
吉川真人さん関連情報
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中国ビジネストレンドコミュニティ:https://park.jp/service_menu/1290