「コインランドリー」の奇妙な看板がSNSで注目を集めています。
「そういや今日見かけたこの看板
半日考えましたがどういうネタなのか思いつかなくてモヤモヤしてるナウ」
とXに投稿したのはMUCOM™︎さん(@mucom88)。看板には白地に黒い文字で「ドリー(Cに似た謎記号)ランイン」と書かれており、なんとなく「コインランドリー」と読めてはしまうのですが、それにしたって明らかにおかしい。そもそもこれはどう読めばいいのでしょうか。
投稿からわずか数十分後、この店のオーナーと思しきアカウントから「適当に並べ替えて、コだけ逆にしましたw」とリアクションが。MUCOM™︎さんは「オーナー様から完璧な解答を頂いてしまいました」とスッキリした様子ですが、他にもまだまだ気になることがあります。
問題のコインランドリーがあるのは、東京都葛飾区高砂8丁目。先ほど登場したオーナーらしきアカウントの名前が「葛飾区コインランドリー遊遊」だったので、こちらが正式な店名だと思われます。
Xを通じてコンタクトを取り、電話取材を行いました。
前の看板は「千葉のボロ戸建て 買い取ります。」
オーナーの男性によると、この店は15年ほど前にオープン。やはり正式な店名は「コインランドリー遊遊 高砂北店」なのですが、なんと、看板はこれまで4回変えているそうです。そんなに頻繁に変えて、大丈夫ですか?
「地域の皆さんにはすでにコインランドリーとして認識されているので、問題ありません」
言っていることはよくわかりませんが、とにかくすごい自信です。男性によると、今の看板になる前は、不動産業者でもないのに「千葉のボロ戸建て 買い取ります。」と大書していたとか。
「これがまあ、気づいた大家さんに怒られましてね。『コインランドリーに貸しているつもりだったんですけど!?』って。だから数カ月でやめました」
今の「ドリー(Cに似た謎記号)ランイン」になったのは、1カ月ほど前。いよいよ本題です。これ、どう読めばいいんですか?
「ドリー匚ランインです」
無言で電話を切り、あらためてXを見ると、先ほどまで「葛飾区コインランドリー遊遊」だったはずのアカウント名が、電話取材をしていた10分ほどの間に「ドリー匚ランイン@葛飾」に書き換えられていました。
店内にどんぐりガチャや0円の中古漫画本
葛飾区内でコインランドリーを4店舗経営しているという男性。100円で回せる「どんぐりガチャ」を店内に設置したり、古い漫画本や大量の1円玉を自由に持ち帰れるようにしたりと、「洗濯」の枠にとどまらない独自の取り組みで異彩を放っています。ちなみに、どんぐりは月に2、3個売れるそうです。
そして看板がこんなことになっているのは、4店舗の中でこの高砂北店だけだとか。変な看板を掲げる動機について、男性はこう語っていました。
「看板を見て不思議そうな顔をしている通行人を想像して酒の肴にしたかったからです」
今夜は酒が進みそうですね。