じゅけラボ予備校(大阪市北区)は、塾または予備校に通っている高校3年生の子どもを持つ全国の保護者140人を対象に「高校3年生の塾・予備校の費用」に関するアンケートを実施しました。その結果、塾や予備校の費用について、約半数が年間「50万円以上」と回答しました。一方、適正だと考える年間の費用を「50万円以上」と回答した割合は3割に満たず、実際に支払っている金額とのギャップが見て取れたそうです。
調査は2023年12月にインターネットで実施されました。
まず、「現在通っている塾や予備校の月額費用」を尋ねたところ、「3万円以上4万円未満」(18.6%)や「2万円以上3万円未満」(17.1%)などに回答が集まり、「10万円以上」(5.0%)を支払っている家庭も少数ながら存在することが明らかとなりました。その一方で、詳細な費用を把握できておらず「わからない」(10.0%)と回答した保護者も1割みられました。
続けて、「現在通っている塾や予備校の年間費用(月謝以外に入会金・教材費・季節講習・特別講習・施設利用料なども含む)」を聞いたところ、「50万以上60万円未満」(12.1%)や「60万以上70万円未満」(11.4%)などに回答が集まったほか、「100万円以上」(10.7%)という家庭も約1割みられ、約半数が年間「50万円以上」(50.6%)、年間「70万円以上」(27.1%)では3割弱と、高額な支出をする家庭が多いことも明らかになりました。
次に、「 現在通っている塾や予備校のサービスに対する費用の満足度」を教えてもらったところ、約4割の保護者が「満足」(非常に満足8.6%・満足34.3%)と回答。一方、「不満足」(非常に不満足2.9%・不満足13.6%)と答えた保護者は1割強となり、高額な教育費に対する保護者の期待と、実際に提供されるサービスとの間にギャップが存在することがうかがえたといいます。
そこで、「適正だと思う塾・予備校の月額費用」を尋ねたところ、「1万円以上2万円未満」(26.4%)、「2万円以上3万円未満」(24.3%)などに回答が集まり、保護者が適正だと考える月額のボリュームゾーンは「1万円以上3万円未満」(50.7%)となりました。
これに対して「実際に支払っている月額」のボリュームゾーンは、「3万円以上4万円未満」(18.6%)、「2万円以上3万円未満」(17.1%)を合算すると「2万円以上4万円未満」(35.7%)であることから、実際の支出と適正と感じる教育費用に一部ギャップがみられる結果となりました。
また、「適正だと思う塾・予備校の年間費用」については、実際に支払っている年間費用が「50万円以上」(50.6%)の層では、その費用が最適だと思う家庭の割合は29.9%となり、塾や予備校が提供する教育サービスに対して家庭が感じる費用に大きなギャップが存在することが明らかとなったそうです。