「湯切りで麺がちょびっと出ることを利用しておみくじにしてみました」
日清焼そばU.F.O.公式X(旧Twitter)アカウント(@nissin_u_f_o)への投稿に、52万もの人がいいねと反応し、話題となっています。
約2000万もの人が注目した、日清焼そばU.F.O公式のナイス・アイデア
「ねえ日清さん 天才なの.?.」
「いや最高かww」
「その手があったか……!!!」
「久しぶりにU.F.O.食べたくなってきた」
「これは湯切りも楽しみになりますね♫」
「毎朝U.F.O.食べてから出社したくなる」
「公式の遊び心が好きすぎる」
コメント欄も、発想の面白さに大きく盛り上がりました。
「おおっ!これやりたい、早速買うか」と思ったのですが、実はこれ、まだ商品化はされていないとのこと。筆者と同じように「これを流通させてください!」「これ、凄く良いですね♪ いつ発売されんだろ」という販売を待ち望む人たちのコメントも多数なのですが、よく見ると……Xの「日清焼きそばU.F.O.公式」の投稿には、商品やイベント情報はもちろんのこと、今回のような面白い架空商品が投稿されているのです。
今回の投稿について、日清食品さんにお伺いしました。
おみくじ付き湯切りフタの商品化をお願いします!(嘆願)
ーー皆さん大盛りあがりですが、このおみくじ付きの商品は、発売されるんですか?
「あくまでも『こんなものがあったら面白いはず』というアイデアを投稿したもので、実際には販売していません。 ただ、反響が大きければ前向きに商品化を検討していきたいと思っています」
ーー十分に反響大きいですし、もう買いに行くつもりの方もいますよ(笑)。代表してぜひ商品化をお願いします!アイデアが最高ですが、「おみくじを付けよう」となった理由は?
「多くの方が経験したことのある『「日清焼そば U.F.O.」を湯切りする際、湯切り口から 麺が “ちょびっと” 顔を出してしまう現象』を何かに活かせないかと考えているときに、おみくじにするアイデアを思い付きました。 ちなみに、穴は21個で、大吉から大凶まであります」
実は、熱意と工夫が詰まった「湯切り」とフタの歴史
ーーわかります!わかります! ちょびっと出ますね、麺が(笑)。ここに着目して「楽しい仕掛け」をされたとは、さすがです。湯切りといえば、昔は失敗して何度シンクに麺を落としたことか……。でも最近は湯切りしやすくなったと感じます
「そう言っていただけると嬉しいです。初期の『日清焼そば U.F.O.』は、プラスチックの上ブタをかぶせるスタイルだったのですが、湯切りでカップを傾けたときに、お湯の勢いでフタがはずれて中身が飛び出さないように穴は3〜4個しかあけることができなかったんです。 そのため、湯切りに20〜30秒も時間がかかってしまう上に、『フタを強く押さえると指が熱い』や『カップを傾けすぎて中身をこぼしてしまった』といった不満の声もあがっていたんです」
ーーああ、そう言われてみれば、最初は穴が少なかった記憶があります!きっと私の「シンクに麺を何度も落とした」という時代はこの頃ですね(笑)
「そこで『湯切りフタ』の3つの目標を立てて、新しい湯切り方法を開発するプロジェクトをスタートさせたんです。
①容器を持つ手が熱くならないこと
②手軽にすばやく湯切りができること
③麺や具材がこぼれ落ちないようにすること
開発チームが考え出したのは、上ブタをかぶせるスタイルから、カップに接着した上ブタの一部をめくると湯切り口が登場するという、アルミキャップ方式への変更でした。実はこれ『カップ焼そば』としては初となる革命的な改良だったんです」
ーーカップ焼そばへの情熱、さすが日清さん!このアルミキャップ方式は、はじめて見たとき驚きましたが、業界でも画期的だったんですね
「アルミキャップにしただけではなく、スピーディに湯切りができるように、穴の形や大きさ、穴の個数、配置などを変えながら何度もテストを繰り返し、約2年に及ぶ試行錯誤の末、1999年に完成したのが、アルミキャップに直径5ミリの丸い穴を15個バランスよく配置した『ターボ湯切り』なんです。その後もさらなる研究を重ね、2011年に湯切り口の形状を改良しました。穴の数と配置を工夫することで、小さなスペースでもスピーディな湯切りができるようになったんです」
ユーザーのためにフタを改良し続け、さらに進化させていく努力を惜しまないなんて、どれだけすごい熱意なんでしょう。チョロリと出る麺すらユニークな投稿になってしまう湯切り口に、実はそんな努力の歴史があったと思うとさらに注目してしまいますね。ぜひ、次なる改良は、おみくじ付きでお願いします!
日清焼そばU.F.O.公式
https://twitter.com/nissin_u_f_o
日清食品グループWebサイト
https://nissin.com