歌手のMISIAさんが1月22日、石川県珠洲市と能登町の避難所で炊き出しを行いました。公式サイトによると、MISIAさんは全国ツアーで1月20日、21日にサンドーム福井(福井県越前市)でライブを行い、「もっと被災者の力になりたい」と公演翌日に能登半島地震の被災地に入りました。
MISIAさんは福井のライブ会場から運んできたツアーグッズのタオルなどを直接手渡しながら、「体をお大事にしてください」「辛い中でも希望を持つことを忘れないでね」と、1人1人に声をかけました。現場に居合わせた被災者に話を聞きました。
MISIA公式サイトによると、MISIAさんにとって石川県は、2011年に石川県津幡町で「MISIAの森」がスタートして以来、縁の深い場所で、今回の炊き出し実施に向けて、事前に地元自治体や避難所と入念に調整した上で被災地に入りました。
被災地で数多く炊き出し支援を行ってきた団体の協力を得て、珠洲市と能登町の避難所となっているそれぞれの学校で昼食と夕食、計500食分のカレーを配りました。
炊き出しには俳優の小出恵介さんも参加し、サプライズでカレーを手渡す2人に、避難者たちは驚きながら、一緒に写真を撮ったり、会話をしたりする中で、「来てくれて本当にうれしい!」という声が上がりました。
MISIAさんからカレーを受け取った被災者のたかみんさんは「MISIAさんはカレー渡す際、1人1人に声かけてくれました。うれしくて陰でめちゃ喜んでました」と感激した様子。一方、「シャイな田舎もんばっかなので、『MISIAさんには喜びを伝えることができなかった』って、みんな後悔してました」「ライブ終わってから来たと聞いて、『(公演で)疲れてるのに申し訳ない』って思っちゃいました」と振り返ります。
MISIAさんは避難所や授業中の教室を案内してもらい、避難者の健康を気遣いながら、「被災地に何が必要なのかを学び、これからも携わっていきたい」と話しています。たかみんさんたち被災者の感謝の気持ちは、きっとMISIAさんに届いているはずです。