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「人力車」を引く名物サークルが復活 同志社大学…OBの呼びかけきっかけに約10人集まる

京都新聞社 京都新聞社

 新型コロナウイルス禍の影響で部員がゼロになり、活動を休止していた同志社大の名物サークル「人力俥[じんりきしゃ]友之会」が2023年秋、復活した。OBたちの存続の呼びかけに現役学生が応じ、地域のイベントなどで人力車を引く活動を引き継いだ。今出川キャンパス(京都市上京区)で開かれた大学祭「同志社EVE」で本格的に再始動した。

 サークルはおそよ半世紀の歴史を持ち、部員が30人ほどの大所帯になった時期もあったが、コロナ禍で活動の場が激減し、今春に休止していた。

 スポーツ健康科学部4年の田村優介さん(22)が活動継続を訴えるOBの呼びかけを知り、新会長に就いた。2022年に同サークルに協力し、人力車の引き手を務めた経験があり、「しっかりバランスを取りながらお客さんと会話する楽しさに魅力を感じていた。サークルの窮状を聞き、自分の出番だと思った」と語る。

 サークル創設者で学生に活動継続を呼びかけていた、東京・浅草で観光人力車を展開する「時代屋」代表の藤原英則さん(67)のもとに出向き、人力車の寄贈を受けた。学内で部員を募集したところ、1~4年の10人近くが集まり、大学へのサークルの再登録も済ませた。

 2023年11月に今出川キャンパスで開かれた大学祭で、部員たちが訪れた人を人力車に乗せ、元気のよい掛け声とともにキャンパスを巡った。田村さんは「再スタートできたが、また存続の危機にならないよう、魅力を伝えて次の代につなぎたい」と話している。今後は地域のイベントに積極的に参加する予定。

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