パーソルキャリア株式会社(東京都千代田区)が運営する転職サービス『doda(デューダ)』は、このほど全国の22歳~59歳の正社員男女1万5000人を対象とした「仕事満足度ランキング2023」を発表しました。その結果、主にビッグデータを解析することで、経営に役立つ情報を抽出し、ヒントや気づきになる新しい事象を発見する仕事の「データサイエンティスト」が総合1位となりました。
調査は、2023年8月~9月の期間にインターネットで実施され、現在就いている職種について、「総合」「仕事内容」「給与・待遇」「労働時間(残業・休日など)」「職場環境(社風・周囲の社員など)」の5つの指標別に、満足度を100点満点で回答してもらった結果をまとめたとしています。
調査の結果、「仕事満足度ランキング」の総合1位は、「データサイエンティスト」(69.3点)となりました。指標別では、「職場環境」で1位、「労働時間」で6位にランクインし、ともに70点を超える結果となった。「仕事内容」も7位で69.4点と高く評価されています。
続く2位には「財務」(67.7点)がランクイン。指標別では、「給与・待遇」で1位、「仕事内容」で2位、「労働時間」と「職場環境」で4位と、各指標で上位にランクインしています。
3位の「ITコンサルタント(アプリ)」(67.1点)は、「給与・待遇」で4位、「仕事内容」「労働時間」「職場環境」では10位に届かなかったものの、いずれも68点台と総じて平均点が高かったことから、総合3位となりました。
次に、「職種分類」でみると、上位20位までのうち、最も多かったのは「IT/通信系エンジニア」と「企画/管理」でともに5職種、次いで「建築/土木系エンジニア」が4職種がランクインしました。
これらの職種に共通して見られたのが、リモートワーク・テレワークやフレックスタイムなど自由なはたらき方・はたらく場所が選べることを満足ポイントに挙げられているほか、専門職としての知識・経験を活かし、裁量を持ってはたらけることが満足度につながっているという意見も目立っていることから、「職場環境」「仕事内容」が上位にランクインした職種の満足度につながっていることが読み取れるといいます。
なお、「2023年の仕事満足度ランキング」総合の平均点は、2022年から0.4pt下がり、「59.8点」でした。これは、点数目安の「普通」(40~59点)に当てはまり、前回の「やや満足」(60~79点)からワンランク下がる結果となっています。
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調査を実施した同サービスは、「IT技術の普及やコロナ禍などの社会情勢の変化を受けて、仕事のスタイルや価値観の多様化が進んでいます。はたらく人々が、それぞれの“仕事の満足”へつながる要素を再確認することこそが、個々が望む『はたらく』の実現につながるのではないでしょうか」と述べています。
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【出典】
▽doda/仕事満足度 職種ランキング最新版【総合】
https://doda.jp/guide/manzokudo/