「こういう時間が大事」飼い主さんの膝の上でお腹をポンポンしてもらう猫「至福のひととき」「心の充電」

山本 明 山本 明

 「暇な人間と暇なネコが 何の意味もない時間を過ごしている光景。 でもこういう時間が大事だったりするのです。」

 飼い主さんの膝の上に抱っこされて、頭とお腹を同時にポンポン、と優しくたたいてもらう猫さんの動画が「X」で注目を集めました。

 目を閉じて、ゆったりと飼い主さんの手の中で身をゆだねている猫さんの様子からは信頼感と安心感が伝わって来て、見ているだけで心があたたかくなります。

 猫さんのお名まえは「ドツ」ちゃんといい、17歳になるおばあちゃん猫です。ドツちゃんは同居猫である8歳の「ポン子」ちゃんとともに飼い主さんである田中さんのお家の自宅警備員として終身雇用されているそうです。

「幸せがいっぱいですよ 心の底からうらやましいです」
「めちゃくちゃ分かります 本当に贅沢な時間ですよね」
「リラックスして 心の充電」

 両者の仲良しな姿に心を癒やされた人たちからコメントが寄せられたほか、

「とにかく吾輩は猫になりたい、以上。」

 と願う人も現れました。

 田中さんにドツちゃんのことをお聞きしました。

気難しい反面、すごくかまってちゃんなドツちゃん

――ドツちゃんはどんな性格ですか?好きなことはありますか?

気難しい反面、すごくかまってちゃんです。高齢なので寝てることが多いのですが、家の中のこだわりのお昼寝スポットが決まっているようでそこを巡回するように移動しながらお昼寝しています。「窓際」→「コタツ」→「人間のベッド」…という具合に。起きているときは「抱っこして~」という感じにお手手でちょんちょんと呼んだり強引に膝に乗ったり、甘えていることが多いです。

――ポン子ちゃんとは仲良しですか?

つかず離れずの距離感を保ちつつ、本気の喧嘩はしない程度にうまくやっていると思います。たまにお互いに毛繕いをし合ったりすることもありますが、「あなたたち、そんなに仲良かったっけ?」とこちらがびっくりしてしまいます。

ドツちゃんを毎日抱っこしてお腹をマッサージ

――動画を撮影した時のことを教えてください。

この時は、仕事が終わってコタツでまったりしていたところ、横にピッタリとドツが座ってこちらを見ていたので抱っこしました。ドツは高齢のため慢性的に便秘気味なので毎日抱っこしてお腹をマッサージするようにしているのですが、単調にマッサージするだけでなくいつもこうしてちょっとふざけた感じで頭をポンポンしたり、お手手を持って踊らせたりもしています(笑)。

――この時はどのくらいこうしていましたか?

ひとしきりマッサージした後は気が済んだのか、私の膝から降りて歩いて去っていきました。

――投稿に大きな反響がありました。感想はいかがですか?

たくさんコメントをいただきましたが、その中でも「そうそう、こういう時間は大事」と共感してくださる内容が多く、みなさんもご自分の猫ちゃんとの時間を大切にされてるんだなぁと胸が熱くなりました。

――飼い主さんにとってかけがえのない時間なのですね。

引用RPで、速攻で仕事を片付けて愛猫に会いに帰ると言う内容の投稿があり、「わかるわかる~」とひとりで大きく頷いてしまいました(笑)。

「寒くないかな?痛いとこないかな?」と、ドツちゃんを気遣う飼い主さん

 「ドツはよく喋る(鳴く)ので、私も夫もドツに答えるようによく話しかけています。『にゃー』と話しかけられたら『うんうん、そうだね~』と、かなりテキトーな相槌を打ったり、『寒くないかな?痛いとこないかな?』と気遣いの言葉をかけたり」、と愛猫とのやり取りについて話す田中さん。

 さらに高齢のドツちゃんと過ごす日々について「穏やかにのんびりと、一緒にひなたぼっこしたりする毎日を積み重ねていけたらいいなと思っています」(田中さん)と話しています。

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